更新日: 2024.01.22 NISA

40代で「新しいNISA」をやったほうがいいと言われました。年収が350万円しかありませんが、それでもやったほうがいいのでしょうか?

40代で「新しいNISA」をやったほうがいいと言われました。年収が350万円しかありませんが、それでもやったほうがいいのでしょうか?
テレビやSNSなどで、「新しいNISA」や「新NISA」という言葉をよく見聞きする人も多いのではないでしょうか。投資に関する制度と認識していても、「具体的な内容はよくわからない」という人も少なくありません。なかには、周囲の人に「新しいNISAをやったほうがいい」と言われたことがある人もいるでしょう。
 
そこで、今回は40代で年収350万円程度の人でも新NISAをやったほうがいいのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新しいNISAとは

まずは、新しいNISAの内容を簡単に解説します。そもそも、NISAとは2014年に始まった、少額投資非課税制度のことです。投資で得た売却益や配当金など利益に対する税金が非課税となるため、投資家にとっては有意義な制度となっています。2024年1月からは内容が改定され、新しいNISAとなりました。一般的には、「新NISA」とも呼ばれています。
 
新しいNISAでは、対象となる投資信託などを購入できる「つみたて投資枠」と上場株式なども購入できる「成長投資枠」が用意されています。
 
これらは、併用できるだけでなく、成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ投資信託に対して積み立てることも可能です。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで購入可能で、全体では1800万円(うち成長投資枠は1200万円)まで非課税枠として活用可能です。
 

・つみたて投資枠の活用方法

そもそも積み立て投資について理解しておかなければいけません。積み立て投資とは、ある金融商品に対して一定の金額を毎月積み立て、10〜20年以上の比較的長い期間をかけて資産形成を目指す運用手法で、長期にわたり運用するのがポイントです。新しいNISAのつみたて投資枠では、こうした方法で投資信託への積み立て投資ができます。
 

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NISAをやったほうがいいといわれる理由

例えば、年収350万円でボーナスなしとした場合、月収は約29万円です。社会保険料や税金などを約2割と仮定すると毎月の手取り額は、約23万円となります。総務省が公表している2022年の「家計調査」によると、単身世帯(35〜59歳)の平均支出額は1ヶ月あたり約18万6000円です。
 
賃貸物件に住んでいるのであれば、毎月25万円ほどの支出額となる人もいるでしょう。もし、節約などをして月に数万円程度でも捻出できる場合は、それを投資へと回す価値はあります。40代の人は、定年退職まで20年ほどはあるため、積み立て投資で資産を築くには十分な期間です。
 

・投資シミュレーション

例えば、毎月3万円を年率3%で20年間積み立てた場合、元本は720万円ですが運用収益は約264万9000円となり、合計すると約984万9000円となります。(年1回の複利計算で、手数料などは無視しています)単に、預貯金をしておくだけと比べて、260万円ほど増える計算です。年率3%での運用は、決して非現実的ではありません。
 
新しいつみたてNISAでは、アメリカの500社の株価指数「S&P500」に連動する投資信託も購入可能です。S&P500の2013~2023年までの10年間の年率リターンは、約12.2%となっています。過去20年間では約10.0%、過去30年間では約9.9%です。年率3%は、むしろ控えめな数字といってもよいでしょう。
 

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新しいつみたてNISAについて学んでみよう

2024年から始まった新しいNISAは、旧NISAと比較して非常に有益な制度となっています。つみたて投資枠では、金融庁が厳選した投資信託の購入が可能です。積み立て投資は、投資信託などを毎月一定額購入し続ける中長期的な投資手法です。
 
投資信託のなかには、非常にトータルリターンの良い実績を持つものも少なくありません。40代で年収350万円でも資金が捻出できるようであれば、NISAについて学んでみるとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査2022 1世帯当たり1か月間の収入と支出 2 男女、年齢階級別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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