更新日: 2024.06.02 NISA

NISAで20年間「月2万円」を運用したらいくらになる?年利5%と10%でシミュレーションしてみた

NISAで20年間「月2万円」を運用したらいくらになる?年利5%と10%でシミュレーションしてみた
資産形成のために、上限までなら保有額が非課税となるNISAを利用するケースは多くあります。投資をするときは、利率によって収益も異なるので、よく考えて決めましょう。
 
また、NISAの投資枠の種類や特徴を理解したうえで投資をすることも大切です。
 
今回は、NISAで20年間かけて毎月2万円を運用した場合における収益や、運用するときのポイントなどについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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NISAで毎月2万円を運用すると20年後はいくらになる?

NISAで毎月2万円を運用する場合、年利によって最終的な収益は大きく変わります。
 
今回は、金融庁の「つみたてシミュレーター」を使用して、年利5%と10%で運用をした場合の予想収益を比較します。
 
まず、年利5%で20年間毎月2万円の運用を続けると、20年後の収益は342万円、元本と合わせると822万円です。さらに運用を続けたとすると、運用益が元本を上回るのは26年目で、収益が653万円で元本との合計額は1277万円の計算になります。
 
一方、年利10%で毎月2万円を20年間運用したとすると、20年後の収益は1039万円、元本と合わせると1519万円です。収益が元本を超えるのは13年目で、収益が324万円、元本との合計額は636万円の計算になります。
 

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NISAで運用するときのポイントは?

NISAは1人1口座までです。複数口座で使い分けての運用はできません。ただし、NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの枠があり、両者は併用できます。
 
例えば、気になる銘柄に成長投資枠で一括投資をしつつ、つみたて投資枠で堅実に少しずつ積み立てることも可能です。
 
また、利用年齢が18歳以上と設定されており、未成年は利用できません。親が未成年の子ども名義でNISA口座を開設して、将来のために運用をするといった使い方はできないため、注意が必要です。
 
元本割れなどのリスクがあることも把握しておきましょう。自分の将来設計に応じて、どこまでのリスクなら許容範囲なのかを決めておくことも大切です。
 

2種類ある投資枠でどのように投資するのかもポイント

NISAは成長投資枠とつみたて投資枠の2種類で構成されています。ともに非課税保有期間は無制限で、口座開設期間にも制限はありません。ただ、それぞれ年間投資枠や投資できる銘柄が異なるので、特徴を理解しましょう。
 
成長投資枠の特徴は以下の通りです。
 

・年間投資枠:240万円まで
・非課税保有限度額:1200万円まで
・投資できる銘柄:上場株式や投資信託など

 
つみたて投資枠の特徴は以下の通りです。
 

・年間投資枠:120万円まで
・非課税保有限度額:成長投資枠と合わせて1800万円まで
・投資できる銘柄:金融庁の基準を満たした一定の投資信託

 
なお、2枠は併用できるので、実質的に年間投資枠の上限は合計で360万円までです。
 
成長投資枠は年間投資枠も大きく、幅広い銘柄から投資先を選べます。しかし、種類が多い分どの銘柄を選べばよいのかといった判断が難しくなりやすいデメリットもあります。
 
つみたて投資枠は、金融庁の基準に沿った銘柄から選べるため、慣れていない方でも運用しやすい点がメリットです。ただし、長期運用向きの銘柄が多いため、すぐに大きな利益は得られないケースもあります。
 

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毎月2万円で20年間運用すると年利5%では約800万円、10%では約1500万円となる

金融庁のつみたてシミュレーターによると、毎月2万円を年利5%で20年間運用すると822万円、年利10%で運用すると1519万円まで積み立てられます。利率が高いほど想定収益も大きくなりますが、その分、価格変動リスクも高くなる点に注意が必要です。
 
また、NISAには成長投資枠とつみたて投資枠の2種類があるため、ライフプランに応じてどのように利用するのか決めておきましょう。2枠は併用できるので、目的に応じて投資する配分を変えることも運用方法のひとつです。
 

出典

金融庁 NISA特設ウェブサイト つみたてシミュレーター 将来いくらになる?
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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