更新日: 2024.09.27 NISA
社会人1年目です。将来が不安なので「NISA」を始めようと思っていますが、同世代はどのくらい積み立てているのでしょうか?
社会人1年目の方がNISAを始めようと思ったとき、いくらから始めたらよいか気になるところでしょう。本記事では、そのような方のために、20代のNISA積立額が平均でどれくらいなのかについて解説します。NISAを始める前に確認していただきたいことについても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
執筆者:中村将士(なかむら まさし)
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
私がFP相談を行うとき、一番優先していることは「あなたが前向きになれるかどうか」です。セミナーを行うときに、大事にしていることは「楽しいかどうか」です。
ファイナンシャル・プランニングは、数字遊びであってはなりません。そこに「幸せ」や「前向きな気持ち」があって初めて価値があるものです。私は、そういった気持ちを何よりも大切に思っています。
NISAにおける20代の平均積立額はどれくらいか?
20代の方がNISAでどれくらい積み立てをしているか、その平均額については、以下のサイトで情報を得ることができます。
(1)オカネコ「新NISAの利用意向調査2024年4月」
(2)セゾン投信「【新NISA】毎月の積立額はいくらくらい?実際の平均額を紹介」
(1)によると、20代以下(18~29歳まで)の平均積立額は4万2000円です。
(2)によると、20代の平均積立額は3万3561円です。このことから、新NISAにおける20代の平均積立額は3万円強から4万円強であることがうかがえます。
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すぐにNISAを始めるべきか?
ところで、すぐにNISAを始めても問題はないのでしょうか? NISAを始める前に一度確認していただきたいポイントがあります。それは、「そのお金はすぐに引き出す必要のないお金か?」ということです。
NISAの利用には、以下のようなメリットがあります。
・運用益が非課税となる
・少額から始められる
・つみたて投資枠であれば投資対象商品は「長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託」である
しかし、NISAで運用するお金が「すぐに引き出す(使う)予定のお金」であったら、NISAで運用するメリットはほとんどありません。
それどころか、リスクを背負うことで元本割れ(投資結果が当初の投資金額を下回ること)をする可能性もあります。NISAに限った話ではありませんが、投資を行うのであれば余裕資金(向こう10年は使う予定のないお金)で行うのがよいでしょう。
ちなみに、「資金」を以下のように分ける考え方もあります。
・生活資金:当面の生活に使う資金
・使用予定資金:10年以内に使う予定のある資金
・緊急資金:万が一のときのための資金
・余裕資金:向こう10年は使う予定のないお金
緊急資金は、一般に、手取り収入の3~6ヶ月分くらいあればよいとされています。したがって、緊急資金がたまっていない場合は、先に(NISAを始める前に)緊急資金をためておくべきかと思います。
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まとめ
NISAにおける20代の積立額は、平均で3万円強から4万円強のようです。これからNISAを始めようかと思われている20代の方は、この金額をひとつの目安にされるのもよいかもしれません。
ただ、NISAを始める前に確認していただきたいことがあります。そのお金をNISAに回してもよいのかということです。そのお金をNISAに回すことで生活が困窮したり、万が一のときのための資金がためられなかったりしてはいけません。
社会人1年目であれば、管理するお金の額が1年前に比べ多くなっていると思います。収入も支出も増えているのではないでしょうか。経済的な自立を目指してNISAを活用することはよいことです。ただ、資産運用にばかり気を取られて、足元のお金の管理が散漫にならないよう気を付けていただきたいと思います。
出典
株式会社400F オカネコ 新NISAの利用意向調査 (PR TIMES)
セゾン投信株式会社 【新NISA】毎月の積立額はいくらくらい?実際の平均額を紹介
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー