更新日: 2024.11.24 その他資産運用

投資信託は「S&P500」が良いと聞きますが、株式はどんな銘柄を選べば良いのか分かりません。「株主優待」をもらえる企業なら損はないですか?

投資信託は「S&P500」が良いと聞きますが、株式はどんな銘柄を選べば良いのか分かりません。「株主優待」をもらえる企業なら損はないですか?
新NISAでは、プロが投資家の代わりに運用する投資信託のほか、個別株に投資することも可能です。なかには株主優待がついた株式もありますが、どれを選べば良いのでしょうか?
 
本記事では株主優待つきの株のメリット・デメリットや、長期投資に向いている投資商品について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

新NISAでも株主優待のある株を購入することはできる

新NISAは以前の「一般NISA」「つみたてNISA」と違い、投資の利益が非課税になる期間が無期限です。
 
利益の全額が再投資される投資信託に投資する人だけでなく、高配当株を保有して配当金を得たい人にとっても適した制度といえます。なかには、株主になることで企業から提供されるさまざまな優待に興味を持つ人もいるでしょう。
 
株主優待銘柄とは、株主優待制度を取り入れている企業の株式のことで、所定の株数を保有して株主になれば食事券やサービス券、カタログなどの優待が受け取れます。
 
高還元の優待銘柄は人気が高いため、市場の影響で株価が下がっても多くの人に購入されて反発しやすいという特徴があります。
 

【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資

【PR】J.P.Returns

おすすめポイント

・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる

株主優待は途中で廃止される可能性がある

株主優待は新NISAの投資先として考えられますが、将来ずっと同じ優待が続くと約束されているわけではありません。株主優待は業績悪化などを理由に内容が改定されたり、優待そのものが廃止されたりする可能性がある点に注意が必要です。
 
例えば手ごろな価格でイタリアンが食べられるファミリーレストランとして有名な「サイゼリヤ」では、過去に「100株以上500株未満の保有で2000円」「500株以上1000株未満の保有で1万円」「1000株以上の保有で2万円」の食事券がそれぞれ株主優待として受け取れました。
 
ところが、2024年7月には株主優待の廃止が発表されました。有名な大手企業でも、経営戦略の見直しや株主への公平な利益還元などを理由に株主優待が廃止されたり改悪されたりする可能性は十分にあるのです。
 

長期的な資産運用にはインデックスファンドがおすすめ

長期的に投資をして老後資金などに使う資産形成を進めるなら、インデックスファンドと呼ばれる投資信託がおすすめです。
 
株主優待は100株以上など一定株数の購入でないと優待がつかないことが多く、株価によっては100株を揃えるのに何十万円もかかる銘柄もあります。もしも業績悪化で株価が暴落したり株主優待が廃止されたりすると、資産や利回りが大きく低下する可能性があります。
 
一方、インデックスファンドはS&P500や日経平均株価など特定の指数に連動する運用を目指す投資商品です。株主優待を受け取ることはできませんが、指数に含まれる銘柄に間接的に分散投資ができるため、少数の個別株に投資するよりもリスク分散をしやすくなります。
 
例えば、世界中の企業に投資できる「全世界株式(オール・カントリー)」と呼ばれるインデックスファンドは、世界中の人口増加や経済成長などによる国々の利益によって基準価額が上昇します。
 
分散投資により値下がりの影響を抑えつつ、どの国が成長しても値上がり益を享受できるため、長期的な資産形成の手段として検討できます。
 

まとめ

株主優待銘柄は人気が高く、株価が大幅に下落しにくいメリットがある一方、業績の悪化で優待が廃止されたり改悪されたりするリスクがあります。老後の資産形成を目的に新NISAで投資を始めるなら、優待や配当はないものの、再投資を繰り返しながら指標の成長に合わせて値上がりが期待できる「インデックスファンド」なども検討しましょう。
 
とはいえ、どんな投資にもリスクはつきものです。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、自分の予算や希望に合う商品を選んでください。
 

出典

株式会社サイゼリヤ 株主優待制度に関するお知らせ
株式会社サイゼリヤ 株主優待制度の廃止に関するお知らせ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集