「金価格」が5年で約3倍に高騰しているらしく、買うべきか悩みます。投資のポイントってありますか?
配信日: 2025.02.20 更新日: 2025.06.26

そこで今回は、金高騰の背景と金投資の2つのポイントを解説します。

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金高騰の背景は?
金高騰の背景を知ることで、投資のタイミングなどを計りやすくなるでしょう。近年の金高騰には複数の理由が考えられますが、今回はその中から3つをご紹介します。
理由1:円安の進行
国際市場での金取引は、基本的にドル建てで行われるようです。そのため、円安が進むと国内向けの金価格が上がります。
例えば金1グラムあたり90ドルの場合、1ドル140円では1万2600円ですが、1ドル150円では1万3500円に上がります。
2024年は、一時1ドル160円台に乗るなど、歴史的な円安を記録した年でした。2025年1月に入っても、1ドル150円台後半で推移しています。
一方、2019年は1ドル110円前後で取引されていたようです。この5年間で円安が進行したことが、金の高騰に影響していると考えられます。
理由2:国際情勢の不安定化
国力に依存せず、価値が変わりにくい金は「安全資産」と呼ばれます。中東問題やロシアとウクライナの戦争などによる国際情勢の悪化により、安全資産を求める動きが加速しているようです。
一方、金は新規採掘が難しいとされています。供給が需要に追いつかず、価格高騰が続いていると考えられます。
理由3:世界的なインフレ
「インフレ」も金価格を上げる一因です。
インフレとは、通貨の相対的な価値が下がる現象です。近年は世界的なインフレ傾向にあるとされており、現物資産である金投資への移行が増えていると考えられます。需要増加を加速させ、金価格を押し上げているようです。
金投資をする際の2つのポイント
ここからは、投資を始める際の2つのポイントを解説します。
1:新NISAを活用する
金に投資する際は、新NISAの活用も検討するといいかもしれません。
金の売買で生じた所得は課税対象です。具体的には、運用益の約20%の金額を納税する必要があります。しかし、2024年から始まった新NISA制度の「成長投資枠」を使えば、非課税で事実上の金投資が可能になります。
成長投資枠とは、投資信託や国内外の個別株式、ETFの買い付けに対応した投資枠のことです。金の投資信託に対応したものもあるようなので、投資信託を選択肢に入れている人は、確認するといいでしょう。
2:分散投資する
資産運用では、複数の金融商品に分散して投資することが推奨されるようです。いずれかの市場でリスクが生じても、別形態の資産を保有していれば、損失をカバーできる可能性が高くなるためです。
金以外の投資先には、株式、債権、不動産などが挙げられるでしょう。
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金投資のポイントには「新NISAの活用」「投資先の分散」などがあるとされる
金投資のポイントには「新NISAの活用」「投資先の分散」などが挙げられるようです。あわせて、金が高騰した背景も理解しておけば、投資のタイミングも判断しやすくなるでしょう。
ただし、投資にはリスクがつきものです。現在は高騰している金ですが、今後は値下がりする可能性も否定できません。損失が生じる場合もあることは理解しておきましょう。
出典
三菱マテリアル株式会社 GOLDPARK 金価格チャートライブラリー
2019年金価格チャート
2024年金価格チャート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー