世界最大級「250キロ」の金塊。購入時から価値が「4億→42億円」まで上がったらしいけど、金相場はどれだけ高騰してる? 静岡県の“土肥金山”の金塊を例に解説
実はこの金塊、購入当時の価格は約4億円でしたが、近年の金価格の高騰により、その価値はなんと約42億円にもなっているとのことです。
なぜここまで金の価格が上がっているのでしょうか。本記事では、金相場の推移や価格高騰の背景、さらには金を保有するメリットについても詳しく解説していきます。
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金相場の推移
土肥金山の公式Xによると、2025年5月7日時点で金の価格は1グラムあたり1万7189円となり、250kgの金塊が42億9700万円になったとのことです。金の価格はどのように推移しているのでしょうか。過去5年の金の価格(最高値)の推移は次のようになっています。
2020年 7063円
2021年 6897円
2022年 8154円
2023年 9935円
2024年 1万3784円
このように多少の増減はあるものの、年々価格が上昇していることが分かります。
なぜ金は値上がりしているの?
金が値上がりしている大きな理由に、金の信頼性が挙げられます。「有事の金」という言葉にもあるように、金は「安全な資産である」という社会的信頼性が大きく影響しています。
近年では、海外での戦争や国内の経済不安が続いており、株の下落やインフレといったリスクに備え、価値の変わりにくい金に資産を移したいと考える人が増えています。
また、日本では長らく円安が進んでいたことから、海外で取引されるドル建ての金が円に換算すると高くなり、国内の金価格をさらに押し上げています。
こうしたさまざまな背景により、金の値段はどんどん上がっていると考えられているのです。
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金を購入するメリット
金を購入するメリットとしてまず挙げられるのは、インフレや通貨の価値下落にも強いという点です。金は昔から世界中で「価値が高いもの」とされており、どんな時代でもどこの国でも恒久的に価値がある資産だといえるでしょう。
また、株やお金は、かつてのリーマンショックやコロナ禍のように経済や社会情勢によって大暴落する可能性があります。しかし、金は「金そのもの」に価値があるため、このような影響を受けにくいという側面があります。
しかし、そんな「安心資産」といわれる金にも、デメリットがあります。その1つが、保有していても利子や配当がつかないことです。
株式や預金のように保有しているだけでは資産を増やすことはできず、基本的には価格の値上がりを待ち、タイミングをみて売買するしかありません。現在金の価格は上昇傾向にあるものの、タイミングによっては購入後に価値が下がるリスクもあるでしょう。
また、金を自宅で保管する場合は盗難のリスクがあり、安全に保管しようとするとコストがかかることもあります。さらに、金を売る際にも手数料が発生したり、利益が出れば税金の対象になったりなど、思わぬ経費がかかることもあることを覚えておきましょう。
このまま値上がったら金塊はいくらになる?
このまま金の価格が高騰したら、土肥金山の金塊はいくらになるのでしょうか。もし1グラムあたり2万円になったらと仮定して計算してみましょう。
1キログラム=1000グラム
250000グラム×2万円=50億円
いずれ金塊が50億円になる日が来るかもしれませんね。
まとめ
金は「安心資産」と言われるように、価格が下がりにくく、世界中でその価値が認められているため、信頼性が非常に高い資産といえます。また、日本では経済不安や円安の影響から金の価格は年々上がりつつあります。
しかし、安易に資産を金にすべて投資するのではなく、金を保有するメリットデメリットをよく考えて、無理のない範囲で金での資産運用を検討してみるのがいいのかもしれません。
出典
土肥マリン観光株式会社 土肥金山 家族で楽しめる金のテーマパーク
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
