株主優待でディズニーの「1デーパスポート」をもらっているという友人。“実質1万円引き”で遊べるから、毎年1回行っていると聞いてビックリ！「オリエンタルランドの株」はいくら必要なのでしょうか？

子どもがいる家庭やカップルなど、旅行先・デート先として欠かせない存在といえる「ディズニーランド」。ただ、近年は入園料金が上がり続けており、行きたくても行けないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか？
 
そこで本記事では、株主優待を利用してお得にディズニーランドを楽しめる方法や、株主優待に必要なお金について解説します。

ディズニーランドだけじゃない？ 株主優待とは？

ディズニーランドをお得に楽しむためにも、まずは株主優待制度について理解しておきましょう。
 
株主優待は、自社の株式を購入してくれた人に対して自社サービスの割引や商品の贈呈などの「優待品」をプレゼントする制度のことです。
 
どの企業も必ず実施する制度ではありませんが、株主優待がある企業に投資すると、半年に1回の配当金に加えて、企業ごとの優待を受けられます。
 
株主優待をもらう条件は株式ごとに異なりますが、100株以上の株式を持っていないと受け取れないケースが一般的です。また、企業によっては300株などまとまった株数を保有する必要があります。
 

ディズニーランドの株を持っていると1デーパスポートを受け取れる

ディズニーランドの優待を受けるなら、日本のディズニーランドおよびディズニーシーを運営している「株式会社オリエンタルランド」の株式を保有する必要があります。
 
同社の株式を保有することで、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーのどちらかのパークで利用できる「1デーパスポート」を受け取ることができます。
 
1デーパスポートを受け取れるタイミングは最高で年3回あり、受け取れる回数や枚数は保有する株式の数や保有する期間によって異なります。
 
まず、保有している株式が499株以下の場合、株式を保有していても通常は優待を受け取れません。
 
ディズニーランド・ディズニーシーの優待を受け取るには通常は500株以上の保有が必要で、3月末割当基準日に500株以上を保有していると6月上旬に1枚の1デーパスポートが発送されます。
 
ただ、100株以上の株式を3年以上継続して保有する長期保有株主は、2026年12月以降、毎年12月に1枚の1デーパスポートを受け取れます。
 

1デーパスポートの株主優待を得るのに必要な資金

ディズニーランドを運営している「株式会社オリエンタルランド」の株価は新型コロナの影響もあってか2020年7月31日には2534円まで下落しました。その後、2023年6月30日には5601円と新型コロナによる制限が緩和されて以降は株価が急騰しましたが、2025年5月30日現在は3213円となっています。
 
2023年6月当時と比較して株価はかなり下落しており、投資を始めやすくなったといえるでしょう。
 
ディズニーランドの1デーパスポートを受け取るには500株以上のオリエンタルランドの株式が必要なため、1株3300円と仮定すると必要資金は「3300円×500株＝165万円」と計算できます。非常に高額と思うかもしれませんが、2025年6月11日現在のディズニーの1デーパスポートは大人で7900円～1万900円と高額です。
 
年約1万円引きになるチケットが毎年1回必ず受け取れると考えると、ディズニー好きな人からすれば投資する価値は大いにあるでしょう。
 
また、オリエンタルランドの2025年3月期配当は1株あたり7円です。配当は年2回あるため、500株を保有していると年間で「7円×2回×500株＝7000円」を受け取れる計算です。
 
1デーパスポートが1万円として、オリエンタルランドの株式500株を3年以上保有した場合は、長期保有株主として合計で年間2万7000円相当分の配当・優待を受け取れることになり、年間の利回りは1.6％を超えます。
 
定期預金の金利が0.1％だとすると、高利回りの特典であるといえるでしょう。
 

まとめ

ディズニーランドの1デーパスポートの優待を得るには短期なら最低500株以上、3年以上の長期保有なら最低100株以上の投資が必要です。
 
500株だと160万円以上の投資が必要なので安くはありませんが、年1～2枚の1デーパスポートが受け取れるのはディズニーファンにとっては嬉しい優待になるのではないでしょうか。
 
お得にディズニーランドを楽しむなら、オリエンタルランドの株主になることを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社オリエンタルランド 株主優待制度
東京ディズニーリゾート パークチケット
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー