夫もはや50歳、「老後の資産形成」を意識し始めました。50歳から「NISA」や「iDeCo」を始めても無駄でしょうか?
そこで必要となるのが老後のための資産形成ですが、例えば50歳を迎え、夫婦で「NISA」や「iDeCo」を検討している場合、今から始めても遅くはないのでしょうか。
本記事では、50歳からでも資産運用を始めて遅くないのかを検証し、50歳からの資産運用の始め方を解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U
「資産運用」に遅すぎるということはない
株式会社三菱UFJ銀行が2022年に行った「資産運用に関するアンケート調査」を基に、資産運用を始めた年齢を表1にまとめました。50代から資産運用を始める人はそれより若い世代に比べると少ないですが、決して珍しくないことが分かります。
少額からでも資産運用は始められるため、投資を始めるのに年齢はそこまで重要ではありません。年齢や目的に合わせて運用方針を変えることが重要です。
表1
| 年代 | 割合 |
|---|---|
| 20代 | 35.3% |
| 30代 | 26.5% |
| 40代 | 21.5% |
| 50代 | 14.0% |
| 60代 | 2.8% |
出典:株式会社三菱UFJ銀行「アンケートで聞きました!あなたが資産運用を始めたきっかけは?」を基に筆者作成
最初に購入した金融商品については「国内株式」と「投資信託」が多い傾向
同調査によると、最初に購入した金融商品は「国内株式」が42.5%、「投資信託」が26.0%となっています。その金融商品を選んだ理由として最も多かった回答が「リスクを抑えた運用ができると思ったから」で、その割合は42.3%でした。
国内株式と投資信託に共通しているのは、一部の商品で非課税枠のNISAが使える点です。金融庁によると、NISAとは少額投資非課税制度のことで、NISAを利用することで、運用で得た利益が非課税になります。
2024年から新制度もスタートしており、つみたて投資枠と成長投資枠が設けられました。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで非課税で投資可能です。
【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U
50歳からの「資産運用」の始め方
50歳からの資産運用の始め方は以下の通りです。
1.退職後のライフプランを考える
退職後の収入と支出を把握して、必要な老後資金を明確にしましょう。子どもの教育費や住宅ローンなどのライフイベント、退職後の過ごし方を考えることで、目標額や毎月の積立額を決められます。
2.iDeCoやNISAを始める
資産運用の経験が少ない人は、iDeCoやNISAを始めることをおすすめします。iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、公的年金とは別に、自分で掛金を拠出し運用することで原則60歳以降に給付を受けられる私的年金制度のひとつです。
メリットとして、掛金が全額所得控除になる点、運用益が非課税になる点が挙げられます。
また、NISAは前述したように、一定の制限のもと運用益が非課税になる、いつでも資金を引き出せる点がメリットです。これらの制度を利用することで、効率的に老後資金を準備できます。
3.長期・積立・分散投資を意識する
投資の基本は「長期・積立・分散投資」です。長期投資により、市場の変動の影響を受けにくくなり、安定したリターンを得られる可能性があります。
また、積立投資では一定額で購入することで、価格が安い時は多く購入でき、高い時は少なく購入できる点がメリットです。さらに、複数の資産に分散して投資することで、一部の資産が大きく値下がりしても全体の影響を小さくできます。
まとめ
50歳から資産運用を始める人は若い世代に比べると少ない傾向ですが、投資を始めるうえで年齢はそこまで重要ではありません。
50歳から資産運用する際は、退職後のライフプランを考えることや長期・積立・分散投資を意識することが重要です。iDeCoやNISAなどの税制優遇制度も活用して、老後資金を準備しましょう。
出典
株式会社三菱UFJ銀行 アンケートで聞きました!あなたが資産運用を始めたきっかけは?
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
