金価格が30年前の10倍に! 若いときに1kgの金を購入しましたが現在いくらになっているのでしょうか?
この記事では、30年前と現在の金価格の比較や、金を購入する際の注意点などを分かりやすく解説します。
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30年前と現在の金価格はどれほど違うのか?
1995年、金価格の最高値は1gあたり1383円でした。この時期に1kg(1000g)を購入した場合、金の価値は約138万3000円となります。一方、2025年7月29日時点の金小売価格は1gあたり約1万7465円、1kgでは約1746万5000円の価値です。
このように、金価格は日本の物価や賃金上昇をはるかに上回る長期的な上昇を続けてきました。これは金が「安全資産」として世界的に需要が高まり続けていることが背景にあります。
なぜ30年で金価格は10倍に? 歴史的背景と経済との関係
金価格が急騰した背景には、世界的な金融不安や国際情勢の不透明感など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。リーマンショックやコロナ禍、ウクライナ危機、米中対立など世界情勢が不安定な時期になると、リスク回避資産としての金の需要が高まります。
また、インフレ懸念や金利低下による現金資産の目減りリスクも、「金」の実物資産への分散投資を後押しする要因です。この30年で「持っているだけで資産が増える」現実を体現したのが金地金の大幅な値上がりと言えるでしょう。
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金を売却したら手元にいくら残る? 税金や手数料の注意点
30年前に買った1kgの金を今売却する場合、そのまま全額が手取りになるわけではありません。まず、売却時には買取業者による手数料や、場合によっては振込手数料がかかります。また、売却で得た利益(譲渡所得)は、税制上の課税対象となります。
金を売却して得た利益から、取得時の金額や手数料等を引いた「譲渡所得」に対し、年間50万円を超える部分は課税対象です。ただし、5年以上保有していれば税負担はやや軽くなります。
〈長期譲渡所得(保有期間5年超)〉
{売却価格-(取得価格+譲渡費用)-特別控除50万円}÷2
実際の計算や税金について不安がある場合は、税理士等の専門家へ相談しましょう。
まとめ
金価格が30年で10倍以上に増え、今もなお上昇し続けているという事実は、今後も金投資が資産保全、資産運用の有効な選択肢であることを示しています。世界的な金融危機や通貨の価値低下、地政学リスクに備えて、一部資産を金に置くのは現実的な戦略です。
ただし、金価格は需給や国際情勢、為替変動によって短期的にはマイナス方向へ動くこともあります。大切なのは、一括購入でなく、少しずつ積み立てるなど、リスクを分散しながら長期保有を目指す姿勢です。
金は長期で見れば高い価値を維持してきた資産です。今後も自身の資産形成の一翼として賢く使っていくことで、不確実な時代の備えとなるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
