2025年8月に「1BTC=12万ドル(約1800万円)」で最高値更新! もし3月に“100万円”投資してたら、いくらになってた? 大手調査機関の「年末20万ドル予測」の根拠も解説

配信日: 2025.09.21
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2025年8月に「1BTC=12万ドル(約1800万円)」で最高値更新! もし3月に“100万円”投資してたら、いくらになってた? 大手調査機関の「年末20万ドル予測」の根拠も解説
2025年8月、ビットコインは1BTC=12万ドル(約1800万円)で史上最高値を更新しました。今年3月時点では7万ドル台(約1050万円)だったため、わずか数ヶ月で約1.7倍に急騰。アメリカの大手調査機関は「年末までに20万ドル(約3000万円)」に到達すると予測しています。
 
もし今100万円投資していたら、資産はどう変わるのか? 本記事では、過去の値動きや専門家の見解を踏まえて、ビットコインの今後の展望を分かりやすく解説します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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2025年8月の最高値更新とその背景

2025年8月、図表1のとおり、ビットコインはついに1BTC=12万ドル(約1800万円)を突破しました。
 
図表1

図表1

TradingView ビットコイン/米ドル 日足チャート
 
前提として、2024年にアメリカの証券取引委員会(SEC)がビットコインの現物ETFを承認しました。これにより、株と同じように証券口座から投資できる環境が整い、資金流入の土台が築かれました。
 
その上で、アメリカで物価の高止まりや景気後退への不安が広がるなか、投資家の間では「現金を持っていても目減りするのでは」との警戒感が強まりました。その結果、金のように価値を守る存在として、ビットコインが「デジタル・ゴールド」と呼ばれ注目されています。
 
特に、アメリカの中央銀行(FRB)が今後利下げに動くのではないかという観測が出たことや、投資信託のように証券口座で簡単にビットコインを買える仕組み(ETF)が広がったことが追い風になりました。こうした資金流入が積み重なり、最高値更新を後押ししたのです。
 

もし100万円投資していたら? 資産シミュレーション

仮に2025年3月、1BTC=7万ドル台(約1050万円)のときに100万円分を購入したとします。その後、8月には12万ドル(約1800万円)に上昇し、100万円は約170万円に増加します。さらに、大手調査機関が予測する年末20万ドル(約3000万円)に達すれば、最初の100万円は、約285万円まで膨らみます。
 
こうした大きな値動きはリスクでもありますが、足元のように継続的な上昇トレンドにある局面では、利益確定のタイミングさえ大きく間違えなければ、初心者でも比較的リターンを得やすい環境と言えます。
 

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大手調査機関が予測する「年末20万ドル」の根拠

アメリカの大手調査会社ファンドストラットのリサーチ責任者、トム・リー氏は「ビットコインは年末までに20万ドルに到達する可能性がある」と予測しています。その背景には大きく3つの要因があると考えられます。
 
まずは、FRBの利下げ観測です。8月の最高値更新時にも相場を支える要因となりましたが、年末に向けた上昇を予測するうえではさらに重要視されています。
 
金利が下がれば預金や国債の魅力が薄れ、株式やビットコインに資金が流れやすくなります。仮想通貨は金融政策の影響を受けやすく、雇用の弱まりから市場では年内の利下げが意識されています。FRBが実際に利下げに動けば、第4四半期の相場上昇につながる可能性があります。
 
次に、ビットコインには年末に値上がりしやすい傾向(アノマリー)があります。図表2のとおり、過去10年以上を振り返ると、第4四半期(10~12月)は大幅に上昇する年が多く、平均で+85%超のリターンを記録しています。
 
図表2

図表2

CoinGlass ビットコイン 四半期リターン (%)
 
さらに、2024年に行われた半減期、いわゆるビットコインの新規発行量が半分になる4年に1度のイベントの影響も続いています。発行量が減った状態で需要が拡大すれば、価格は自然に上がりやすくなります。
 
こうした「金融緩和の追い風」「年末アノマリー」「供給減少」という3つの要因が重なり、2025年末までに20万ドルという水準が現実味を帯びています。
 
ただし、景気悪化や規制強化、為替変動といったマイナス要因が出れば、下落に転じる可能性もあるため、強気予測をうのみにせず冷静に判断する必要があります。
 

ビットコインとの現実的な向き合い方

ビットコインは、短期間で大きな利益を狙える一方、急落すれば含み益が一瞬で消えるリスクもあります。全てを投じるのではなく、値上がりの可能性と下落リスクの両面を意識することが大切です。つまり、生活資金を守りながら、戦略的に組み入れる姿勢が、長期的に安定した投資につながります。
 

出典

TradingView ビットコイン/米ドル 日足チャート
CoinGlass ビットコイン 四半期リターン (%)
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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