【徹底比較】2024年始動の「セブン&アイ株主優待」vsド定番「イオン株主優待」! 最低投資額は“ほぼ同じ”だけど、家計を助けるのはどっち?

配信日: 2025.10.04
この記事は約 3 分で読めます。
【徹底比較】2024年始動の「セブン&アイ株主優待」vsド定番「イオン株主優待」! 最低投資額は“ほぼ同じ”だけど、家計を助けるのはどっち?
株主優待の中でも「日用品」や「食料品」で使える優待は、実感しやすいメリットが多くあります。2024年に始まったセブン&アイ・ホールディングスの優待は、共通商品券がもらえる仕組みです。イオンは、定番のオーナーズカードで買い物額に応じたキャッシュバックを受けられます。
 
本記事では、両社の最低投資額や優待内容を比較し、どちらがより家計に効くのか検証します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

セブン&アイ株主優待の特徴

2024年から導入されたセブン&アイの株主優待は、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど全国のグループ店舗で利用できる共通商品券が贈呈される仕組みです。100株保有で2000円分、400株で2500円分、700株で3000円と保有株数に応じて段階的に増加します。3年以上の長期保有でさらに500円分が加わります。
 
最低投資額は約19万9100円(2025年9月末時点)で、イオンとほぼ同水準です。コンビニ・スーパー・百貨店・レストランなど使える範囲が広く、おつりが出る仕組みのため、使いやすさも魅力です。
 

イオン株主優待の特徴

イオンの株主優待は、買い物代金の一部がキャッシュバックされる「オーナーズカード」が中心です。100株で3%還元、500株で4%還元、1000株で5%還元、3000株で最大7%還元されます。還元は半年ごとに上限100万円までです。例えば、年間200万円の買い物なら14万円相当が戻ります。
 
直近の株主分割により、最低投資額は約18万円(2025年9月末現在)と、比較的少額から始められるようになったことも強みです。
 

株主優待でみるセブン&アイvsイオン

両社の株主優待を比べると、セブン&アイは「商品券で確実に得られる優待額」が強み、イオンは「利用額に応じて還元が膨らむ仕組み」が特徴です。つまり、固定でリターンを得たいならセブン&アイ、日常的にイオンで買い物をする家庭なら利用額に応じて大きなメリットを受けられるイオン、と生活スタイルによって有利な選択が分かれます。
 
両社の株主優待の主な特徴を比較した内容は図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

株式会社セブン&アイ・ホールディングス セブン&アイ・ホールディングスの株主になりませんか、イオン株式会社 株主優待制度を基に著者作成
 

利回りで見るセブン&アイvsイオン

株主優待だけでみれば、イオンは利用額次第で大きな還元を得られるため有利に映ります。しかし配当利回りを比較すると状況は逆転します。2025年9月末時点でセブン&アイの配当利回りは、約2.51%、イオンは約0.76%にとどまります。つまり、優待を重視するならイオン、安定的な配当を重視するならセブン&アイが向いています。
 
さらに、優待と配当を合計した実質利回りで見ると、セブン&アイは3%台半ばが期待できます。一方、イオンは買い物額が大きい家庭であれば、優待による実質利回りを大幅に伸ばせる可能性があります。
 

生活スタイルに合わせた優待の選び方

株主優待はお得さを競うより、自分の生活圏に対象店舗があるか、日常の買い物スタイルに合っているかで選ぶことが大切です。イオンは日常の食料品や日用品をまとめ買いする家庭に向き、利用額が多いほど還元のメリットが大きくなります。
 
一方、セブン&アイは身近な店舗数が強みで、さらに配当利回りの高さも魅力です。最低必要投資額はいずれも20万円以下に収まり、優待を重視するならイオン、配当を重視するならセブン&アイと割り切って選ぶのが現実的です。
 

出典

株式会社セブン&アイ・ホールディングス セブン&アイ・ホールディングスの株主になりませんか
イオン株式会社 株主優待制度
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問