【ヤマダHD】「初期資金5万円以下」で株主優待デビュー! ヤマダデンキなどで使える“買物優待券”はいくらもらえる? 概算利回り「6%台」と意外に高水準

配信日: 2025.10.12
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【ヤマダHD】「初期資金5万円以下」で株主優待デビュー! ヤマダデンキなどで使える“買物優待券”はいくらもらえる? 概算利回り「6%台」と意外に高水準
教育費や住宅ローンで家計に余裕は少ないけれど、株には少し興味がある。なにより「ちょっと得したい」と思う人におすすめなのが、5万円以下で買える株主優待です。ヤマダホールディングス(以下、ヤマダHD)では、9月に2枚・3月に1枚の500円優待券を配布しています。
 
ヤマダデンキやIDC OTSUKAで利用でき、最低投資額は約4万9700円と手頃です。さらに優待(年1500円)と会社予想配当を合わせた概算利回りは6%台と意外にも高水準です。
 
本記事では、ヤマダHD株を活用した「5万円以下で始める株主優待」について解説します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

ヤマダホールディングスの優待内容

ヤマダHDの株主優待は、ヤマダデンキやIDC OTSUKAなどで使える500円分の買物優待券です。基準日は3月末と9月末で、各基準日に保有していれば6月下旬と12月中旬頃に発送されます。内容は3月分が1枚(500円)、9月分が2枚(1000円)で、年間合計1500円分となります。
 
ヤマダHDの株式数に応じた株主優待制度は、図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

株式会社ヤマダホールディングス 株主優待制度
 
最低投資額は約4万6900円(2025年10月3日の株価換算)と、5万円以下で始められるのも魅力です。家電や家具など、普段から利用機会が多い商品に使えるため、無駄なく消費につなげやすい点も強みと言えます。一方、税込1000円ごとに1枚利用可といった制限があります。
 
例えば、1000円の買い物であれば、1枚(500円分)、3000円の買い物であれば、3枚(1500円分)を使える仕組みです。さらに、1回の買い物で利用できる枚数は最大50枚(2万5000円分)までと上限が定められています。この条件を理解せずに「自由に使える商品券」と思ってしまうと、使いにくさを感じることがあります。
 

家電以外で使えるもの・使えないもの

ヤマダHDの株主優待は家電のイメージが強いですが、実際には日用品や食品、おもちゃなどを扱う一部店舗でも利用できます。
 
ただし、利用できないケースも多いため、あらかじめ確認しておくことが大切です。具体的にどんな場面で使えるのか、そして使えないのかを整理してみましょう。
 

利用できるケース

ヤマダデンキの中には、日用品やおもちゃを取り扱う店舗があり、優待券をこうした商品に充てることが可能です。さらに、グループ会社のIDC OTSUKA業態店舗でも利用できます。ただし、ポルトローナ・フラウやロルフベンツといったブランドショップは対象外です。
 

利用できないケース

ヤマダデンキの一部店舗では、敷地内や隣接する場所にシャトレーゼが出店している場合があります。家電の購入ついでにスイーツやお菓子を楽しめる便利さはありますが、株主優待券は利用できません。
 
そのほか、通信販売(ヤマダウェブコムなど)、修理や工事代金、商品券やプリペイドカード、リサイクル料金、たばこ、パソコンサポート代金なども対象外です。免税会計時など、会社が指定する商品やサービスでも使えない場合があるため注意が必要です。
 

少額投資で得られるメリットと注意点

ヤマダHDの株の場合、5万円前後という少額で株主優待を受けられるのは大きな魅力です。家計の負担を増やさず、投資デビューとして体験できる点は安心感があります。
 
また、株主優待利回りは約3.1%、会社予想の配当利回りは約3.6%となり、合計すると6%台半ばの水準です。これはほかの有名企業の株主優待や配当と比較してもかなり高めの水準で、少額投資でここまで利回りが期待できる銘柄となればかなり限られます。
 
ただし、注意すべきは「株価変動リスク」です。優待や配当があっても、株価が下がれば損をする可能性は避けられません。さらに、優待の内容は企業の経営状況によって変更や廃止される場合も想定しておくべきです。優待を目的に投資する際は「楽しみながら無理なく続ける」という姿勢が大切です。
 

5万円から始める優待投資の第一歩

ヤマダHD株は、少額で始められるうえに生活に直結する優待が魅力です。ただし、「必ず得をする」とは限らず、株価の動きや優待内容が変わるリスクもあります。大切なのは、無理のない範囲で取り入れることです。
 
そして、株主優待をきっかけに投資の仕組みに触れることは、将来の資産づくりを考えるうえでも貴重な経験になります。いわば「ちょっと得をしながら投資を学べる」のが、この約5万円の優待投資の魅力です。ヤマダHDの優待を通じて、まずは身近な優待から気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社ヤマダホールディングス 株主優待制度
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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