イオン株が「3分割」で必要投資額が“3分の1”に! 100株で「株主優待カード」が狙えて、普段の買い物がお得に!? 最低投資額は「42万円」からいくらになった?

配信日: 2025.10.17
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イオン株が「3分割」で必要投資額が“3分の1”に! 100株で「株主優待カード」が狙えて、普段の買い物がお得に!? 最低投資額は「42万円」からいくらになった?
イオンは2025年6月に「1株を3株に分割する」と発表し、効力発生日は同年9月1日となりました。これにより、必要投資額は従来の「3分の1」に下がり、普段の買い物がお得になる株主優待制度が、より身近になりました。本記事では、株式分割の仕組みやメリット・デメリットを整理し、イオン株の魅力を解説します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

株式分割で投資単位が下がる仕組み

イオンは2025年9月1日に「1株⇒3株」に株式分割しました。株式分割とは、1株を複数に分けて発行株数を増やし、投資家が購入しやすくする仕組みです。保有株数は自動的に3倍になりますが、資産価値そのものは変わりません。つまり「株価は3分の1、株数は3倍」という仕組みです。
 
なお、株価チャートは分割後の基準にさかのぼって調整されるため、一見すると分割前からずっと分割後の水準で推移していたように表示されます。分割により、理論上は3分の1に修正されましたが、その後は需給や業績の影響を受け、現在は1800円前後まで上昇しています。
 

優待条件の変更でさらにハードルが下がった

株式分割により、株価だけでなく、最低投資額も3分の1になりました。2025年6月、分割前の最低投資額は「42万円程度」でしたが、2025年9月時点では「18万円程度」で投資が可能です。大幅にハードルが下がったことで、日常的にイオンを利用する家庭にとって現実的な選択肢になりました。
 

株主優待カードの魅力

イオンの株主優待カード(オーナーズカード)を持つと、買い物代金の一定割合がキャッシュバックされます。これまで100株以上で3%、500株以上で4%など、保有株数に応じて還元率が設定されていましたが、2026年2月28日基準日から株式3分割に合わせて制度が変更されます。
 
新制度では、還元率の区分が「100株~199株で1%」「200株~299株で2%」「300株~1499株で3%」などに細分化され、少額から段階的に優待率を高められる仕組みへと整理されました。さらに、従来どおり、お客様感謝デーには、追加で5%OFFの割引も適用されます。
 
キャッシュバックは、持ち株数に応じた返金率を買上げ金額の合計に乗じた金額が、半年ごとに還元される仕組みです。今回の株式分割によって、持ち株数に応じた返金を得るための参入障壁が低くなった点も注目すべき点です。持ち株数ごとのキャッシュバック率は、現行制度と変更後の内容を比較した図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

イオン株式会社 株主優待制度
 
また、イオンでは毎年2月末日時点で3年以上継続保有している株主を対象に、保有株数に応じてイオンギフトカードを進呈する「長期保有株主優待制度」を設けています。
 
現行(~2025年2月基準)では、1000株以上の保有で2000円分のギフトカードが進呈されます。2026年2月基準以降は、株式3分割に合わせて基準が見直され、1500株以上の保有で1000円分が対象となります。
 
従来の1000株以上(分割後3000株以上)を保有する株主は引き続き対象であり、加えて新たに1500株~2999株を保有する株主も進呈対象に加わります。キャッシュバックと併せて検討することで、より大きなメリットが期待できます。
 
さらに、イオンイーハート、メガスポーツ、イオンペットの系列サービスやイオンシネマの映画料金割引の優待も受けられるため、日常生活に直結するメリットが非常に多くあります。特に食費や日用品購入でイオンを活用する世帯にとっては、投資額以上の恩恵を感じやすい制度です。
 

イオン株をどう活用する?

株式分割で必要資金の負担が軽くなったことは、イオンを日常的に使う家庭にとって見逃せない変化です。優待を利用すれば日々の買い物を実質的に節約でき、家計の助けになります。イオンの株主優待を家計戦略に組み込む選択は、十分に検討する価値があるでしょう。
 

出典

イオン株式会社 株主優待制度
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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