「町田商店」「ラーメン豚山」を株主優待で食べられる!? 配当と合わせた“総合利回り”は? ギフトホールディングスの「優待内容」を徹底解説
本記事では、横浜家系ラーメンで有名な同社の株主優待内容や利回り、今後の海外展開まで詳しく解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
目次
ギフトホールディングスとは?
ギフトホールディングス(以下、ギフトHD)は、「家系ラーメンを世界のスタンダードに」という理念のもと、直営・FCを含め全国に240店舗以上を展開しています。主力ブランド「町田商店」を中心に、「ラーメン豚山」「ぎょうてん屋」など多様なブランドを展開しています。
2025年9月には、スイスの最大都市であるチューリヒに欧州1号店をオープンし、家系ラーメンを海外に広める一歩を踏み出しました。国内だけでなく、世界中で「家系文化」を発信する企業として注目を集めています。
電子チケットでラーメンを無料で楽しめる株主優待の内容
ギフトHDの株主優待は、年2回「優待食事無料券(電子チケット)」がもらえる仕組みです。権利確定は4月末と10月末で、保有株式100株で1枚、200株で2枚、400株で3枚、600株で4枚、1000株で5枚が各回に贈呈されます。
また、株式を1年以上継続保有すると、さらに1枚ずつ優待枚数が上乗せされ、100株で2枚、1000株で最大6枚まで受け取れます。具体的な内容は図表1のとおりです。
図表1
株式会社ギフトホールディングス 株主優待・配当金
電子チケットは、「町田商店」をはじめ、「ラーメン豚山」「がっとん」「元祖油堂」「四天王」などの系列店で利用可能です。券売機のメニューからいずれか1品を無料で選べるほか、1000円以上のセットメニューやテイクアウトにも使えます。
さらに、「ラーメン豚山オンラインショップ」では1枚1000円相当のクーポンとして利用でき、複数枚の同時利用も可能です。
配当と合わせた総合利回りはおよそ1.2%
ギフトHDの株価は、2025年10月現在で約3400円前後です。100株の購入に必要な投資額は約34万円、年間配当は1株あたり22円(予想)、優待を含めた総合利回りはおよそ1.2%です。
また、同社の配当金は年々増加傾向にあり、2018年の年間4円から2025年10月期予想では22円へと約5倍に拡大しています。安定した増配基調が続いており、今後の業績次第ではさらなる還元拡充も期待されます。配当金の推移は、図表2のとおりです。
図表2
株式会社ギフトホールディングス 株主優待・配当金
業績好調で今後の優待拡充にも期待
ギフトHDは、国内での出店拡大を進めながら、安定した成長を続けています。こうした業績の好調さが、株主優待制度の維持・拡充を支える基盤となっています。優待の対象店舗や内容が広がる可能性もあり、今後の展開に注目が集まります。
同社の田川翔代表取締役は、CEOメッセージで「国内1000店舗、海外1000店舗を目指し、人財教育に力を入れながら出店を加速する」としており、「ラーメンを、世界への贈りものに。」の言葉どおり、ギフトHDは日本の外食文化を世界へ届ける挑戦を進めています。
家族で楽しめる身近な投資銘柄としてチェック
ギフトホールディングスの魅力は、日常の食事に直結する優待と、世界へ挑む成長性への期待です。外食費を抑えつつ、応援したくなる企業に投資できる点も魅力です。店舗で1杯のラーメンを味わいながら、自分がその成長を支える株主でもある、そんな身近な投資体験を楽しめる銘柄です。
出典
株式会社ギフトホールディングス 株主優待・配当金
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士


