【半導体の注目株】20年前「東京エレクトロン」の株価は“2469円”! 当時「100万円分」購入していたら、今頃“29.3倍”に!? 2025年の「今から投資」に必要な額も確認
もし20年前に東京エレクトロンに100万円を投資していたら、現在はいくらになっているのでしょうか。本記事では、上場後の株価の変動と投資シミュレーションを解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
20年前に東京エレクトロンに100万円分の投資をしていたら今はいくら?
1963年11月11日に設立された東京エレクトロンは1980年6月に当時の東証二部に上場しており、1984年3月に東証一部に指定替えされ、さらに2022年に東京証券取引所プライム市場に指定替えされています。
今回は「2005年1月1日から2024年12月30日までの20年間投資していた場合」を想定し、当時に100万円を投資していたら現在はいくらになっているのかを見ていきましょう。
東京エレクトロンの株価は、2005年1月1日当時、終値で2469円でした。手数料などを抜きにして株価のみで考えた場合、100万円の資金があれば「100万円÷2469円=約405株」を保有できた計算になります。
次に、「株式分割」についても考慮します。株式分割は、すでに発行されている株式を既存株主が保有する株式数に応じ、無償で分割して発行済株式数を増加させることです。
東京エレクトロンでは、2023年4月1日付で3:1の株式分割を行っており、それ以前に保有した株式は3倍の数になっています。405株を保有していたため、2023年4月1日からは1215株を持てる計算です。
2024年12月30日の終値は2万4185円で、1215株を持っていると評価総額は約2938万4775円と計算できます。20年前に東京エレクトロンに100万円を投資すると、理論上は20年で約29.3倍になりました。
今から東京エレクトロンに投資するにはいくら必要?
では、2025年10月21日時点で、東京エレクトロン株を購入するにはいくら必要なのか考えてみましょう。
2025年10月31日時点の東京エレクトロンの株価(終値)は、3万4180円でした。日本株は100株単位での売買が基本になるため、手数料などを考慮せず計算すると初期投資として341万8000円が必要です。
また、日本株は「単元未満株」で1株単位の売買も可能です。ただし、リアルタイム取引ができない、成行注文しかできないといった注意点もあります。
東京エレクトロンへの投資で気をつけたいポイント
東京エレクトロンの株価は、ここ20年で飛躍的に上昇しているのはすでに解説した通りです。
しかし、今後も同様のリターンを得られるとは限らず、今後も半導体市場は成長が見込まれるとはいえ、将来的には成長が停滞したり、東京エレクトロンの業績が悪化したりする可能性もあります。
投資をする際は1社のみに集中投資せず、さまざまな業界の企業に分散投資をすることを心がけましょう。
まとめ
東京エレクトロンの株価は2005年1月1日当時の終値が2469円、2024年12月30日の終値は2万4185円です。2005年1月1日から2024年12月30日まで約20年間の投資をした場合、株式分割も含めて資産が約29.3倍になったと計算できます。
今後も半導体業界は成長が見込まれるため、東京エレクトロンは有力な投資先の候補になるでしょう。ただし、今後も同様の成長を続けるのかは、慎重に検討が必要です。
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
