2025年は「金価格」が高騰! 10年前は「グラム4500円」だったのに…もし当時“100万円分”購入してたら、今いくらになってる?「有事の金」はポートフォリオに入れるべき?
本記事では10年前に金(ゴールド)を購入した場合、今はいくらになっているのか、金(ゴールド)に投資する方法などを解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
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金を10年前に購入した場合は今いくら?
2020年のコロナ禍以降の金(ゴールド)の価格は上昇傾向にあり、特に2025年に入ってから急騰しています。特に2025年に入ってからは、1月の平均1万3676円に対し、10月は1万9828円とかなり高騰しています。それでは、10年前に購入した金(ゴールド)を売らずに保有し続けた場合、現在はいくらになっているのでしょうか。
田中貴金属によると、2015年10月の参考小売価格(税抜)は1グラムあたり平均で4500円でした。
一方、約10年が経過した2025年10月の参考小売価格(税抜)は1グラムあたり1万9828円で、小売価格が10年前から約4.4倍になっています。10年前に100万円分の金を購入したと仮定する場合、現在では約440万円まで資産形成が進んでいる可能性があります。
金(ゴールド)に投資する方法
金(ゴールド)は投資にも利用できます。金貨や金地金(インゴット)などの現物を購入するだけでなく、純金積立でコツコツと買い増したり、投資信託やETFなど金価格に連動する金融商品で購入したりすることも可能です。
例えば「純金積立」では月1000円~3000円程度の少額で積み立てができ、将来的には現物として引き出したり口座内で売却したりできます。
一括で金貨やインゴットを購入する資金がなくても、純金という資産を着実に積み立てられる点がメリットです。一度申し込めば自動的に積立・購入できるため、手軽に投資ができる魅力もあります。一方、積立時には手数料がかかる点にも注意しましょう。
また、金価格に連動する投資信託に投資すれば、金の現物を持たずに実質的に金に投資できます。自分で金価格を見ながら売買する必要はなく、毎月の積立投資で資産形成が可能です。ただし、信託報酬などのコストがかかる点や元本保証ではない点がデメリットです。
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金(ゴールド)はポートフォリオに組み込む選択肢になる
金投資は、現物である金(ゴールド)に投資するという、株式や債券にはない特徴があります。株式や債券は企業や国・自治体が倒産したり破産したりして無価値になるリスクがありますが、金は世界的に価値が認められています。「有事の金」とも呼ばれるように、無価値になるリスクが低い点が魅力です。
また一般的に金(ゴールド)は株式とは逆相関の値動きをするとされており、分散投資の対象としても候補になります。
物の価値が上がって貨幣価値が下がる「インフレ」の際に価格が上がりやすい特徴もあるため、ポートフォリオに組み込むことを検討しても良いでしょう。
まとめ
2015年10月に100万円分の金を購入して10年間そのまま保有していた場合、2025年10月時点では約440万円近くまで増えており、長期保有の効果が見て取れます。
金(ゴールド)は2020年あたりからさまざまな要因から価格が上昇傾向にあり、投資先としても注目を集めています。世界的に価値が認められていて無価値になるリスクが低く、株式とは異なる値動きをしやすい特徴もあり、ポートフォリオに組み入れることも検討できるでしょう。
投資するには純金の現物を購入する方法だけでなく、投資信託やETFといった金価格に連動する金融商品に投資する方法もあります。購入方法ごとにメリットやデメリットがあるため、自身に向く投資方法を模索してみましょう。
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
