お小遣い“月2万円”の同僚が、楽天ポイントだけで「年間6万4800円分」投資していた!? “ほったらかし積立”でも増えるって本当? 10年間続けた場合、結果はどうなる?

配信日: 2025.12.17
この記事は約 3 分で読めます。
お小遣い“月2万円”の同僚が、楽天ポイントだけで「年間6万4800円分」投資していた!?  “ほったらかし積立”でも増えるって本当? 10年間続けた場合、結果はどうなる?
「現金は使わず、貯まったポイントだけで投資している」と聞くと、家計に負担がない賢い方法に感じる人も多いでしょう。お小遣いが月2万円のなかでやりくりしながら、ポイントを積み立てて運用しているとすれば、心理的なハードルは確かに低くなります。
 
ただし、「ポイントだから安心」「ほったらかしでも必ず増える」と考えるのは早計です。本記事で本当に合理的なお金の使い方なのか、数字をもとに整理してみます。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U

【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U

年間6万4800円分のポイント投資は、実質いくら積み立てているのか

年間6万4800円分のポイント投資は、月額にすると5400円です。お小遣いが月2万円の場合、約4分の1相当を投資に回している計算になります。現金支出はしていなくても、家計全体で見れば「毎月5400円を積み立てている」のと同じ価値があります。
 
ポイントは、ついでに貯まったおまけのように感じやすいものですが、投資に使った時点で立派な資産です。増えればうれしい一方で、値下がりする可能性もあり、現金投資とリスク構造は変わりません。まずは、金額の実態を正しく認識することが重要です。
 

ほったらかし積立が機能しやすい理由と注意点

積立投資が長期で有効とされる理由は、毎月一定額を投資することで購入価格が分散され、高値づかみのリスクを抑えやすい点にあります。相場が下がった局面でも淡々と続けることで、結果的に平均取得単価が平準化されやすくなります。
 
一方で、ほったらかしにしておけば必ず増えるわけではない点に注意が必要です。投資対象の値動き次第では、評価額が元本を下回る期間もあります。また、投資信託などを使う場合は、運用コストが長期的なリターンに影響します。ポイント投資であっても、これらの点は無視できません。
 

【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U

【PR】NTTデータグループ運営!HOME4U

10年間続けた場合、どれくらい増える可能性があるのか

毎月5400円を10年間積み立てると、元本は64万8000円になります。仮に年率3%で運用できた場合、10年後の評価額は約75万円、年率5%なら約83万円、年率7%なら約92万円になります。
 
注目すべきなのは、「元本が小さくても、時間を味方につければ差が生まれる」という点です。ただし、これはあくまで一定の利回りが続いた場合の試算であり、将来の結果を保証するものではありません。増え方よりも、相場に左右されず続けられるかどうかが長期的な成果に直結します。
 

税制や仕組みを理解しないと“得”は小さくなる

同じ運用成績でも、税金の扱いによって最終的な手取りは変わります。非課税制度を活用できるかどうかは、長期投資では特に重要です。また、ポイントには有効期限や利用条件があり、制度変更が行われる可能性もあります。
 
「失効させるくらいなら投資に回す」という考え方は合理的ですが、ポイントを貯めるために不要な支出を増やしてしまっては本末転倒です。投資に回すポイントは、あくまで自然に貯まった範囲にとどめるのが無難でしょう。
 

無理なくポイント積立を続けよう

ポイント投資は、少額から始めやすく、投資習慣を身につけるきっかけとして有効です。年間6万4800円という金額も、10年続ければ無視できない資産になります。ただし、ポイントだからといってリスクが消えるわけではありません。
 
現金と同じ価値がある資産として管理し、コストや税制を確認したうえで、生活に無理のない範囲で続けることが大切です。「ほったらかしで増えるか」ではなく、「無理なく続けられるか」を基準に、賢くポイント積立を活用していきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問