【映画館】株主優待は「TOHO・イオン・109シネマズ・MOVIX」どれがお得? 優待内容や“最低投資額・特徴”もあわせて徹底比較
本記事では、それぞれの優待内容や必要投資額を比較し、自分に合った映画優待株の選び方のポイントを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
目次
TOHOシネマズを運営する「東宝」の株主優待の概要
東宝(9602)は、全国に70以上の映画館を展開するTOHOシネマズをグループで運営しています。主な優待内容は以下のとおりです。
・最低投資額:約79万円(100株、2026年1月7日時点)
・100株保有すると半年ごとに映画招待券1枚(年間2枚)進呈
・保有株数ごとに招待券の枚数は増加
招待券の枚数は、図表1のとおりです。
図表1
東宝株式会社 株主優待制度
イオンシネマを運営する「イオン」の株主優待の概要
総合小売業大手のイオン(8267)は、全国に98のシネコンを展開するイオンシネマを運営しています。主な優待内容は以下のとおりです。
・最低投資額:約24万円(100株、2026年1月7日時点)
・100株保有すると優待カード(オーナーズカード)が発行され、映画鑑賞料金が常時1000円に割引(オンライン予約の利用は不可)
・売店のドリンクSサイズもしくはポップコーンSサイズの無料プレゼント付き
・イオングループでの買い物時の割引やキャッシュバック特典あり
映画だけでなく、ショッピングや食事など日常でも活用しやすいのが特徴です。
109シネマズを運営する「東急」の株主優待の概要
東急(9005)は、全国に21館を展開する109シネマズおよびムービルを運営しています。主な優待内容は以下のとおりです。
・最低投資額:約18万3000円(100株、2026年1月7日時点)
・500株保有すると1000円で鑑賞できる割引券が年間4枚
・東急百貨店、東急ストア、東急ホテルズなどで使える割引券
・東急線または東急バスで使える乗車券付き
ただし、映画割引券の対象は500株からとなり、映画の優待を受けるには、約91万5000円が必要な点には注意が必要です。
松竹マルチプレックスシアターズを運営する「松竹」の株主優待の概要
松竹(9601)は、全国に26館を展開するMOVIXやピカデリーを運営しています。主な優待内容は以下のとおりです。
・最低投資額:約118万円(100株、2026年1月7日時点)
・100株保有すると半年ごとに優待ポイント80ポイント進呈
・10ポイント(3D映画は15ポイント)で映画を1回鑑賞できる
・映画優待もしくは演劇優待から選べる
映画上映だけでなく、歌舞伎・舞台での利用など幅広く楽しめるのも特徴です。映画に関しては、一部劇場では松竹配給作品のみに限られる場合があるので注意が必要です。
4社の映画優待を比較して分かるお得度の違い
4社の映画優待の内容と投資額を比較すると、仕組みやお得度に違いが見られます。各社の特徴の比較は、図表2のとおりです。
図表2
| 企業名 | 最低投資額 (2026年1月時点) |
映画一般料金 | 映画優待内容 | 年間換算額 (目安) |
|---|---|---|---|---|
| 東宝 | 約79万円 (100株) |
2000円 | 映画招待券 年2枚 (無料で鑑賞) |
4000円相当 |
| イオン | 約24万円 (100株) |
1800円 | 映画割引鑑賞 (1000円で鑑賞) |
9600円相当 (年12回で) |
| 東急 | 約91万5000円 (500株) |
2000円 | 映画割引券 年4枚 | 4000円相当 |
| 松竹 | 約118万円 (100株) |
2100円 | 優待ポイント年160pt (10pt=1回、16回分) |
3万3600円相当 |
筆者作成
なお、最低投資額は、1月7日時点の株価をもとにした概算です。また、一部劇場および地域では映画の一般料金は異なる場合があります。
4社の映画優待は、投資額や特典内容だけでなく、利用できる環境や生活スタイルによって向き、不向きが異なります。そのため、次のような視点で比較・検討するのがおすすめです。
・自宅や勤務先の近くに対象の映画館があるか
・映画を観る頻度はどれくらいか
・映画以外の優待(買い物割引、ホテル、交通など)に魅力を感じるか
・必要な投資額と見合う価値があると感じるか
これらをふまえて、自分の生活環境や価値観に合った優待を選ぶことが大切です。
映画優待4社の比較から見える選び方のポイント
映画優待株は、単なる節約策ではなく楽しみながら投資に触れられるきっかけになります。チケット枚数や投資額など数字で比較することは大切ですが、それだけで優劣は決まりません。
どの映画館をよく利用するか、映画以外の特典をどう生かすかといった視点も欠かせません。数字とライフスタイルの両面から見て、自分にとって最善の投資の形を選ぶことが大切です。
出典
東宝株式会社 株主優待制度
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

