新NISAの成長投資枠、年内に使い切るべきって本当ですか?NISAの2年目で挫折しやすいポイントと対策を解説!
この記事では、成長投資枠の使い切りに向いている方・向いていない方、新NISAを始めたばかりの方が投資に挫折しないために考えておきたいことを解説します。
ライター・コラムニスト。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記2級。
目次
新NISAの成長投資枠とは
新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠があり、成長投資枠では投資信託だけでなく、株式(国内・海外)、ETF、REITといった幅広い商品に投資できます。
新NISAでは成長投資枠に年間240万円、合計1200万円まで投資できます。NISA口座全体では1800万円が上限です。
一刻も早く非課税枠をフルで活用するため、「年間の枠を使い切ろう」という意見が見られ、自分もそうすべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
成長投資枠の使い切りがおすすめの人、おすすめではない人は?
成長投資枠の使い切りがおすすめの人は、以下に該当する方です。
・生活防衛資金が確保できていて資金に余裕がある人
・投資したい金融商品がすでに明確に決まっている人
・早く非課税の恩恵を受けたい人
資金に余裕があり、できるだけ早く非課税の恩恵を受けたい方は、成長投資枠を年内に使い切るのもよいでしょう。その際、短期での投資判断を避けるため、すでに投資したい金融商品が明確に決まっていることが望ましいです。
一方、無理をせず投資枠をゆっくり使うべきなのは、以下の方です。
・投資初心者で市場の動きに慣れていない人
・生活防衛資金をこれから確保する人
・高値掴みのリスクを抑えたい人
年末ギリギリで成長投資枠を使い切ろうとすると、残り100万円など枠が大きい場合は、一括投資に近い形で実行することになります。高値で購入してしまうリスクを抑えたい方や投資初心者の方は、一括投資ではなく積立方式で購入するのがおすすめです。
新NISA 3年目以降に”投資を挫折”する人の3つの共通点
2025年に始まった新NISAで、初めて投資に一歩踏み出した方も多いでしょう。投資を始めたばかりで、早期に挫折してしまう方の共通点は以下のとおりです。
・相場の下落に耐えられない
・資金に余裕のない状態で投資をしている
・長期投資の意味を理解していない
2025年4月の「トランプ関税ショック」では、相場が下落して損失が発生すると慌ててしまい、すぐにNISAで損切りをしてしまった方が見られました。その後短期で相場が戻ったため、非常にもったいない行動です。
自分が投資している金融商品がどの程度下落する可能性があるのか、長期のチャートで事前に確認しておくと落ち着いて判断できます。たとえばアメリカの株価指数であるS&P500は、2008年に発生したリーマンショックの影響により、最大で50%以上下落しました。最悪の場合はこの程度下がる可能性もあるという心構えでいることが大切です。
生活資金に不安のある状態で投資をしていると、小さな下落でもショックを受けて、すぐに売却したくなってしまいます。生活資金は確保したうえで、減っても問題のない規模で投資をすることも重要です。
また、NISAは基本的に長期投資のための制度であり、短期で大きな利益を狙うものではありません。投資する商品にもよりますが、年間で2〜5%程度のリターンが得られれば十分です。
年間の枠を使い切るべきかは人によって異なる
新NISAの年間投資枠の使い切りは、資金に余裕のある方、資産形成に慣れていて投資したい金融商品が明確に決まっている方に向いています。一方で投資初心者の方、相場の動きに慣れていない方は無理をしないほうがよいです。
新NISAが始まって3年目ですが、長期投資という”旅”はまだ始まったばかりです。投資初心者の方は焦らず、着実に投資経験を積み重ねていきましょう。
出典
内閣府 金融庁 NISAを利用する皆様へ
内閣府 金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
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執筆者 : 安藤真一郎
ライター・コラムニスト。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記2級。
