【新NISA】30歳からなら「月1万円」でも意外と増える? 年率3%で「10年・20年・30年」続けた場合の“資産額・運用収益”はいくらになるでしょうか? 複利効果をシミュレーション
2026年度の税制改正要望では、「NISA(少額投資非課税制度)」のさらなる拡充が議論されています。新しいNISA制度が始まり約2年が経過し、これまで多くの人が資産形成を目的に利用を始めました。
とは言え、「投資に回せるお金があまりないから」とNISAの利用を迷っている人も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、金融庁が公開している「つみたてシミュレーター」を使い、毎月1万円をNISAで積み立てると、どれほどの資産を築けるのか、具体的な金額を確認していきます。
FP2級、秘書検定2級、剣道3段、ビジネス会計検定3級、ビジネス実務法務検定3級
毎月1万円でいくら増える? 10年・20年・30年の試算
金融庁の「つみたてシミュレーター」を用いて、想定利回り年3%で毎月1万円を積み立てた場合の将来予測を見ていきます。
想定利回りの3%は、金融庁が公開しているシミュレーターの初期設定で、世界株式やバランス型ファンドなど長期の平均リターンをふまえた無理のない数字とされています。図表1は年数別に毎月1万円を年3%で積み立てた場合の一覧です。
図表1
| 運用年数 (何年続けるか) |
10年 | 20年 | 30年 |
| 元本 (投資した金額) |
120万円 | 240万円 | 360万円 |
| 資産額 (いくらになるか) |
139万円 | 327万円 | 579万円 |
| 運用収益 (増えた金額) |
19万円 | 87万円 | 219万円 |
金融庁 つみたてシミュレーターを基に筆者作成
長く続けるほど複利の効果が大きく働き、20年の運用で87万円、30年では200万円以上の利益が見込めます。さらに利回り5%で試算すると、20年後の資産額は406万円、30年後は約815万円と、より大きな差が出ます。
このように、少額でも時間をかけて積み立てることが資産形成において非常に有効であることが分かります。
新NISAが資産形成に向いている仕組みとは
2024年に開始した新しいNISA(恒久税制版NISA)は、国が掲げる「貯蓄から投資へ」の流れを一段と後押しする仕組みになっています。
非課税で保有できる生涯投資枠は1800万円(うち1200万円は成長投資枠)になり、年間の投資上限も最大360万円まで拡大され、長期的な資産形成に取り組みやすい環境が整いました。
もちろん、投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されているわけではありません。しかし、制度の特徴として、長期・積立・分散の投資を自然に実践しやすい点が挙げられます。
特に「つみたて投資枠」で購入できる商品は、金融庁が長期運用に適していると判断した投資信託に限られており、初心者でも運用を始めやすい設計になっています。また、運用益が非課税になるため、複利効果をより大きく活かせることもNISAならではの強みと言えるでしょう。
給与や預貯金だけでは資産を増やしにくい環境が続くなかで、NISAは時間を味方につけながら将来の資産を形成できる制度として、これまで以上に活用が進むと考えられます。
少額でも時間と非課税で資産は増やせる
NISAの最大の魅力は、「少額でも、時間と非課税の仕組みを活かして資産を増やせる」点にあります。毎月1万円の積立でも、20年・30年と続ければ数百万円規模に成長する可能性があり、複利の効果を実感しやすい制度と言えます。
新しいNISAは生涯非課税投資枠が拡大され、長期・積立・分散の運用を続けやすい仕組みが整っています。2026年度の税制改正でもさらなる拡充が検討されており、資産形成を始める追い風となる見込みです。
もちろん、投資には必ずリスクがあり、元本が保証されるものではありません。しかし、家計に無理のない範囲で続けることで、将来の安心につながる資産形成が期待できます。
出典
財務省 令和8年度税制改正要望(金融庁)
金融庁 つみたてシミュレーター
執筆者 : 今みなみ
FP2級、秘書検定2級、剣道3段、ビジネス会計検定3級、ビジネス実務法務検定3級
