親が貯金1000万円を銀行口座に放置… 老後資金のためと言っていますが、NISAで積立投資した場合、10年後にはどれだけ差が出る?

配信日: 2026.02.21
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親が貯金1000万円を銀行口座に放置… 老後資金のためと言っていますが、NISAで積立投資した場合、10年後にはどれだけ差が出る?
2024年から新しいNISAの制度が始まり、これまで貯金大国といわれた日本でも、「貯蓄から投資へ」という流れが広がりつつあると感じます。
 
その一方で、「リスクが怖い」という理由から、銀行口座などリスクの低い商品に預けているという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、貯金と投資信託での運用ではどれくらい差が出るのか、シミュレーションをしてみました。
吉野裕一

夢実現プランナー

2級ファイナンシャルプランニング技能士/2級DCプランナー/住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有し、相談される方が安心して過ごせるプランニングを行うための総括的な提案を行う
各種セミナーやコラムなど多数の実績があり、定評を受けている

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金利が上がってきたとはいえ、まだ低金利の日本

日本は長い間、景気が低迷してきていることで、金利が低くなっていました。金利を低く設定することで、「貯蓄をするよりも消費に回そう」と考える人が増えるのではないか、という意図があります。
 
金融機関などに預けるお金には金利が付きますが、この金利は日本銀行が決める政策金利をもとに金融機関が設定をしています。
 
1999年2月に、政策金利をゼロとする「ゼロ金利政策」が初めて導入されて、幾度か解除と復活を繰り返しながら、2024年7月末日まで日本では政策金利が0%となっていました。
 
2024年からは、コロナ後の経済回復に向けた金融緩和の副作用として物価が上昇し、ゼロ金利の事実上の解除となりました。これに伴い、日本銀行は政策金利を引き上げる方針を打ち出しています。
 
日本銀行のデータによると、2022年4月の銀行預金金利は0.002%と超低金利で、さらに0.001%まで低下していました。
 
2024年3月から金利が上昇し始め、2025年12月には0.183%となっています。金利が上昇してきているとはいえ、まだ預金金利は1%にも満たない低い利率となっています。
 

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NISAでも投資の基本が大切

最近では、NISAやiDeCoの知名度が高まっていると思われます。しかし、NISAやiDeCoは「税制面で優遇される制度」ですが、投資手法のことだと誤解している人も少なくありません。
 
そういった方の多くは、「NISAはやったほうがよいと、知人に言われたのですが……」というように、他人にすすめられて関心を持ったという人です。
 
しかしNISAは、NISA口座を開設し、口座内で成長投資枠とつみたて投資枠で対象商品を購入して運用することで、一定の投資額に対して運用益が非課税になるという制度になります。
 
したがって、制度を活用するメリットはありますが、投資を行うことはNISA口座を開設していなくても同じということになりますので、投資の基本である「長期」「分散」「積み立て」を意識することでリスクを抑えた運用を行うことができます。


・長期:おおむね10年以上運用を行うことで、元本を下回る可能性が低くなる
・分散:値動きの違うものを組み合わせることで、リスクの軽減につながる
・積み立て:時間の分散といい、値動きがある商品を購入するときに有効となる

 

NISA口座で人気のオールカントリーとの比較

2025年1年間で最も多く購入された国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF除く)の個別ファンドは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、2兆4541億円です。前年の購入額の2兆3548億円を上回り、2年連続で購入額首位となっています。
 
このファンドは、2018年10月31日に設定されているため、10年の運用データはありませんが、2018年11月~2025年12月までの間に1000万円を積み立てようとすると、月に11万6000円で積み立てを行っていくことになります。投資信託協会の公表データをもとに、結果を確認してみます。
 
7年2ヶ月の投資額合計は997万6000円、2025年12月30日の評価額は1176万7505円となっています。
 
収益は179万1505円となり、少額投資非課税制度(NISA)は、成長投資枠1200万円、つみたて投資枠600万円と合わせて1800万円円の投資に対して、運用益などが非課税となりますので、運用益が収益となります。収益率は117.96%、運用利回りは約1.64%となっています。
 
人気はありますが、NISAで購入できるファンドでみると、5年の運用実績は、この記事を書いている2026年1月20日時点で2522本中174位の騰落率となっています。
 
普通預金の金利は2015年から0.02%から変動し、0.001%まで低くなっている時期もありますが、最近では0.183%まで上昇しています。平均でみると、約0.01%となっています。
 
1000万円を一括で預けて、利息は再投資される複利運用を行った場合は、発生した利息に対して税金が課せられます。本来の税率は20.315%(復興特別所得税を含む)ですが、今回は便宜上20%として、10年間でどれだけ利息が付くかを試算してみました。
 
1000万円×(1+0.008%)^10=100万8002円88銭
 
このように、10年間で約8003円の収益となります。
※0.008%は、上述の平均利率の0.01%から税率の20%を引いた利率になります。
 
先述していますが、NISAやiDeCoは税制優遇を活用した資産運用になります。上記のように過去のデータではNISAで運用したほうが大きく収益が出ています。ただし、投資にはリスクがつきもので、価額の増減が必ず起こります。
 
この増減にどれくらい耐えられるか、ということも考えた運用が必要となります。
 

まとめ

「リスクがあるから資産運用は怖い」という意見を多く聞きます。投資においてリスクとは、振れ幅のことです。このリスクとうまく付き合っていくことで、本記事のような収益を大きく狙うことができるのではないでしょうか。
 
インターネット上では、コストが少ないほうにメリットがあるという情報も多くありますが、コストカットすることで、相談できる相手がいない状態となり、情報の取捨選択が難しくなることもあります。
 
その結果、インターネット上の多くの情報から自分の都合のいい情報を信じて、間違った自己判断することになりかねません。正確な知識に基づいた判断をするには、信頼できる情報源や専門家のサポートを活用することをおすすめします。自分に合った運用方法を見つけて、将来の資産形成を行っていきましょう。
 

出典

日本銀行 時系列統計データ検索サイト 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等・定期預金・普通預金の平均金利(2022年4月以降)
一般社団法人投資信託協会 投信総合検索ライブラリー eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
 
執筆者 : 吉野裕一
夢実現プランナー

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