純金積立を「10年前から毎月1万円」続けていた同僚に、今の資産額が“投資開始から約3倍”と聞いてビックリ! 今から金(ゴールド)を買うのはもう遅い? 金価格の推移も確認
本記事では、純金積立の基本的な仕組みから、過去10年間の価格推移に基づく具体的なシミュレーション結果まで詳しく解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
純金積立とは
純金積立とは、毎月一定の金額で少しずつ金(ゴールド)を自動的に買い足していく堅実な投資手法です。証券会社や銀行、貴金属会社が提供していて、現物(金地金や金貨)として引き出せるタイプと、口座内で売却するタイプがあります。
1000円程度から始められるサービスが多く、まとまった資金がなくても投資できるため、初心者でも安心して取り組みやすいといえます。毎月定額で購入し続ける仕組みはドルコスト平均法と呼ばれ、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えます。
そのため、価格変動のリスクを自然に抑えながら、長期的に資産を形成していくのに非常に適した投資方法です。
金(ゴールド)は、インフレなどの経済リスクへの耐性が高いとされ、安全資産として注目されています。株式投資のような激しい値動きに不安を感じる人にとって、実物資産である金は魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
2016年3月からから2026年2月の10年で金価格はどう変化した?
過去10年間で金の価格は大きく上昇しており、2016年3月の平均小売価格「1グラムあたり4558円」から、2026年2月末の小売価格「1グラムあたり2万5137円」へと高騰しました。
年平均上昇率に換算するとおよそ18.6%にも達し、右肩上がりの力強い成長を続けてきた軌跡がうかがえます。3月に入っても高値圏で推移しており、2026年3月23日時点では1グラムあたり約2万5000円となっています。
もし2016年3月から2025年2月まで毎月1万円ずつ純金積立を10年間続けていた場合、総投資額120万円に対して評価額は約365万円にも上ります。驚くべき評価益は元本のおよそ3.0倍にあたる金額であり、コツコツと投資を続けてきた成果が明確に表れた結果といえます。
※年平均上昇率は、2016年3月の平均小売価格(4558円)と、2026年2月末の小売価格(2万5137円)をもとにしたCAGR(年平均成長率)で算出しています。
今から金投資を始めるのはもう遅い?
純金積立は、過去最高値圏にある現在から始めても決して遅いわけではなく、むしろ今後のリスクに備える有効な手段となります。毎月1万円の積立を10年間続け、金価格が上記の年平均上昇率より控えめに年平均5%上昇すると仮定したシミュレーションを見てみましょう。
元本120万円に対して10年後の評価額は約155万円まで上昇し、コツコツと資産を増やせる見込みがあります。価格が高騰している現在においては、高値圏での購入にためらいを感じる人もいるでしょう。
しかし、純金積立であれば毎月少しずつ購入するため、仮に一時的に価格が下がっても平均購入単価を下げられます。有事の金とも呼ばれるように、株価の暴落や急激なインフレが起きた際に値上がりが期待できます。
手元の預貯金だけでは資産が目減りする恐れがあるため、守りの資産として今から一部を金に換えておく意義は大きいです。
まとめ
純金積立は、少額から手軽に始められ、リスクを抑えながら長期的に資産を守り育てるための優れた投資方法です。
過去10年間で金価格は大きく上昇しましたが、積立投資であれば高値づかみのリスクを軽減しながら安全に運用できます。投資に不慣れな人であっても、毎月自動的に買い付けてくれる仕組みを利用すれば、日々の値動きに一喜一憂せずに済みます。
まずは毎月数千円といった無理のない金額からスタートし、自身のペースで将来に向けた資産形成を始めてみましょう。
出典
田中貴金属工業株式会社 金価格推移
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級