家族4人で「マクドナルド」を月2回利用します。株主優待なら「1万円分タダで食べられる」と聞きましたが“必要資金”はいくらですか?「優待利回り」のお得さも確認

配信日: 2026.04.02
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家族4人で「マクドナルド」を月2回利用します。株主優待なら「1万円分タダで食べられる」と聞きましたが“必要資金”はいくらですか?「優待利回り」のお得さも確認
外食チェーンの株主優待は、一定株数を保有することで優待券がもらえる仕組みが多いです。本記事ではマクドナルドのような人気銘柄の優待内容や最低投資額、利回りの考え方を整理し、優待目当ての投資で注意すべき点も併せて解説します。
上嶋勝也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

マクドナルドの株主優待の内容と必要資金

日本マクドナルドホールディングス株式会社(以下、マクドナルド)の株主優待は、100株以上保有で「優待食事券」がもらえる仕組みです。この食事券は、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの引換券が6枚ずつセットになっており、1冊で6回分のセット相当の食事に利用できます。
 
100株保有で年2回(6月・12月)優待が受けられ、年間では最大12回分の食事がカバーできる計算になります。
 
2026年3月27日時点の株価8360円で計算すると、8360円×100株=83万6000円です。約83万円の資金で年2回の優待が受けられると考えてよいでしょう。
 

月2回利用すると年間いくら得するのか

年間2回の株主優待を活用し、家族4人でマクドナルドを月2回利用した場合の節約額を試算します。
 
今回はセットメニューを1人あたり約800円として、家族4人での注文を前提とした計算です。なお、セットは商品により価格が異なり、店舗や地域によっても同じセットでも価格が異なるため、ここではあくまで目安となります。
 
上記の価格で月2回利用すると、以下のとおりです。
 
3200円(800円×家族4人分)×2回=6400円(月額)
 
年間では、以下のとおりです。
 
6400円×12ヶ月=7万6800円
 
一方、株主優待で利用できるのは年間12回分です。今回は1回あたり800円で試算しています。
 
800円×12回=9600円
 
つまり、月2回利用する場合、家族4人で年間約1万円の節約効果が見込めます。
 

利回りで見るとどれくらいお得か

マクドナルドの株式を取得する際に、投資として考える場合は「優待利回り」で評価することが重要です。今回の試算では、年間の優待額が9600円、 投資額は約83万円です。
 
100株の株価を83万円として優待利回りを計算すると、以下のようになります。
 
9600円÷83万円=約1.2%
 
さらにマクドナルドは配当金も出しています。2026年12月期の予想年間配当金は1株あたり64円です。
 
配当金の計算額は課税額を除いて計算すると以下のとおりです。
 
64円×100株=6400円
 
配当利回りは約0.8%です。
 
優待と配当を合わせた利回りは以下のとおりです。
 
1.2%+0.8%=約2.0%
 
マクドナルドをよく利用する家庭にとっては、比較的お得感のある利回りといえます。また、サイドメニューのポテトや飲み物のサイズが選択できる商品も、株主優待券でLサイズの選択ができるのでお得感があります。ただし、「ミニッツメイドオレンジ」は、優待券であってもSサイズでの提供です。
 
マクドナルドの株主優待券は、転売が禁止されています。使いきれないからといって転売するのは控えるようにしましょう。株主優待券はあくまで株主への利益還元施策であり、割引券やクーポンとは異なる趣旨の施策です。
 

優待目的投資で注意すべきポイント

株主優待の活用には注意点もあります。
 
まず、株価変動リスクです。約83万円で購入した株が値下がりした場合、株主優待や配当金の価値以上の損失が出る可能性があります。
 
例えば株価が10%下落すると、以下のようになります。
 
83万円×10%=8万3000円の含み損
 
年間の優待価格が9600円相当、配当金が6400円とすると、優待と配当金で得られる約1万6000円を上回る損失になることもあります。
 
また、株主優待制度は企業の判断で変更や廃止される可能性があります。過去にも多くの企業で優待内容の縮小や廃止の事例はあり、優待がある前提での投資判断はリスクを伴うことを知っておきましょう。
 
さらに、株主優待券には通常は有効期限が設定されており、期限を過ぎると使用することができず、実質的な利回りが低下します。そのため、株主優待券を取得したら、使用期限までに計画的に利用するようにしましょう。
 

株主優待活用を目的にした株の取得は利回りとのバランスを考えましょう

マクドナルドの株主優待は、1年間で最大12回分のセットメニューと同等の商品と交換することができます。年間1万円程度の節約効果が期待でき、利回りとしては約2%の水準です。
 
必要資金は約83万円と決して小さくなく、株価下落や優待変更や廃止といったリスクも伴います。優待はあくまで「生活費の節約効果」として捉え、それ自体が目的とならないようにしましょう。
 
また、資産全体のバランスを考えながら投資判断を行うことが、収支のバランスを見るファイナンシャルプランナーの視点からは重要といえるでしょう。
 

出典

日本マクドナルドホールディングス株式会社 投資家の皆様へ 株主優待・配当金
 
執筆者 : 上嶋勝也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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