友人が「私も最初は不安だったけど、今はかなり増えてる」と言って投資を勧めてきました。実際に利益が出ていると言われると気になりますが、その話をそのまま信じても大丈夫なのでしょうか?
しかし、投資の勧誘では、利益が出ているように見せて信用させるケースもあります。この記事では、友人の投資成功談を聞いたときに確認したい点と、慎重に判断するための考え方を解説します。
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友人が利益を出していても自分も同じように増えるとは限らない
友人が実際に利益を出していたとしても、自分も同じように利益を得られるとは限りません。投資は、始める時期や投資する商品、金額、売買のタイミングによって結果が変わるからです。
たとえば、友人が価格の安い時期に買って利益を出していたとしても、自分が同じ商品を買う時点ではすでに価格が上がっている場合があります。その場合、あとから始めた人は利益を得にくく、価格が下がれば損をすることもあります。
また、友人が見せてくる利益は、まだ確定していない利益かもしれません。投資では、持っている商品の価格が一時的に上がっているだけでは、実際にお金が増えたとはいえません。売却して手元にお金が戻って初めて、利益が確定します。
「今はかなり増えている」という言葉だけで判断せず、どのような投資で、どのように利益が出ているのかを確認することが大切です。説明を聞いても仕組みが分からない場合は、無理に始めないほうがよいでしょう。
「利益が出ているように見える」投資話には注意が必要
投資の勧誘では、最初に利益が出ているように見せて、信用させるケースがあります。たとえば、アプリや専用サイトの画面上では資産が増えているように表示されていても、実際に出金しようとすると応じてもらえないことがあります。
金融庁も、最初は利益が上がっているように見えたり、実際に配当が行われたりして順調に見えても、あとからお金を引き出せない、紹介者と連絡が取れなくなるといったトラブルに注意を呼びかけています。
特に、「必ずもうかる」「元本は保証される」「紹介すれば報酬が入る」といった言葉が出てきた場合は慎重になるべきです。投資には損をする可能性があります。利益だけを強調し、損失や手数料について説明しない話は、信頼できる投資とはいえません。
投資を始める前に確認したいポイント
友人から投資を勧められたときは、その場で契約したり、お金を振り込んだりしないことが大切です。「家で確認してから考える」と伝え、いったん距離を置きましょう。
まず確認したいのは、投資先の会社やサービスが信頼できるかどうかです。金融商品を扱う業者は、原則として金融商品取引業者などの登録が必要です。登録のない業者との取り引きでは、トラブルになったときにお金を取り戻すのが難しくなるおそれがあります。
次に、出金できるかどうかも重要です。画面上で利益が出ていても、自由に出金できなければ意味がありません。少額の利益が一度出金できたとしても、それだけで安全とは言い切れません。あとから大きな金額を入れたタイミングで出金できなくなるケースもあるためです。
さらに、友人が紹介料を受け取る仕組みになっていないかも確認しましょう。人を紹介すると報酬が入る話では、投資の中身よりも勧誘そのものが重視されている場合があります。その場合、自分が損をするだけでなく、さらに別の人を巻き込んでしまうおそれもあります。
断る場合は、「自分で理解できる投資だけにしている」「出金や登録状況を確認できないものには参加しない」と伝えるとよいでしょう。友人を責める言い方ではなく、自分のルールとして伝えると、関係を悪くしにくくなります。
まとめ
友人が「かなり増えている」と話していても、その投資をそのまま信じて始めるのは避けたいところです。友人が本当に利益を出している場合でも、自分も同じ結果になるとは限りません。また、利益が出ているように見えるだけで、実際には出金できない投資話もあります。
大切なのは、友人を疑うことではなく、自分のお金を守ることです。投資内容、損をする可能性、手数料、出金方法、業者の登録状況を確認し、納得できない場合は参加しない判断も必要です。
投資は、焦って始めるものではありません。身近な人の成功談を聞くと気持ちが動くかもしれませんが、最後に責任を負うのは自分です。少しでも不安がある場合は、消費生活センターや金融庁の相談窓口などに相談し、冷静に判断しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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