友人に「私も最初は不安だったけど、この商品だけは本当に堅い」と言われました。利益が出た実体験を話されると信じそうになりますが、資格のない人が具体的な投資先をすすめてよいのでしょうか?
ただし、「あなたも買ったほうがいい」「今買わないと損をする」「この商品だけは安全」など、特定の商品を強くすすめる場合は注意が必要です。投資商品には必ずリスクがあり、「絶対」「確実」「堅い」といった言い方は、冷静な判断を妨げることがあります。
金融商品について助言を仕事として行う場合は、原則として金融商品取引法に基づく登録が必要です。つまり、友人が単に体験談を話しているのか、それとも投資助言のようなことをしているのかを分けて考えることが大切です。特に、友人が何度も同じ商品をすすめてくる場合や、契約先を紹介してくる場合は、一度立ち止まりましょう。
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問題になりやすいのは「報酬を得て、継続してすすめている」ケース
資格のない人が投資先を話題にしただけで、すべてが違法になるわけではありません。問題になりやすいのは、投資判断に関わる助言を、報酬を得ながら、継続して行っているようなケースです。
たとえば、友人が紹介料を受け取っている、勧誘すると報酬が入る仕組みになっている、有料のグループやセミナーに誘導している、といった場合は注意が必要です。本人は「紹介しているだけ」と思っていても、実態として投資商品の勧誘や助言に近い行為になっている可能性があります。
友人からの話でも、「なぜそんなにすすめるのか」は確認したほうがよいでしょう。紹介料があるのか、販売会社と関係があるのか、登録を受けた業者なのかを聞くことは失礼ではありません。大切なお金を動かす以上、確認するのは当然のことです。
利益が出た体験談だけで投資を決めてはいけない
投資の勧誘では、「自分はこれで利益が出た」という話がよく使われます。実体験なので説得力がありますが、その人が利益を出した時期と、今の相場環境が同じとは限りません。
たとえば、株式や投資信託は、買った時期によって結果が大きく変わります。友人が安い時期に買って利益を出していても、自分が高値で買えば損をすることもあります。また、暗号資産や未公開株、海外ファンドなどは、仕組みが複雑なものもあります。内容を理解しないまま買うと、値下がりしたときに対応できません。
「元本保証に近い」「リスクはほとんどない」と説明された場合も注意が必要です。高い利益が期待できる商品ほど、一般的には大きなリスクがあります。リスクの説明が少ない商品は、むしろ慎重に見るべきです。
判断に迷うときは、商品の名前、運営会社、手数料、途中解約の条件、損をする可能性を確認しましょう。登録業者かどうかは、金融庁の公表情報などで確認できます。登録が確認できない、説明資料が少ない、契約を急がせるといった場合は、すぐにお金を出さないことが大切です。
まとめ
友人が投資で利益を出した話をすること自体が、すぐに問題になるとは限りません。しかし、資格や登録のない人が、特定の商品を強くすすめたり、報酬を得て継続的に勧誘したりしている場合は注意が必要です。
特に、「この商品だけは堅い」「絶対に損しない」「今だけ」といった言葉が出たら、いったん距離を置きましょう。友人関係を壊したくない場合は、「自分で調べてから決める」「家族や専門家に相談してから考える」と伝えると、角が立ちにくくなります。
投資は、誰かにすすめられたから始めるものではなく、自分が仕組みとリスクを理解してから行うものです。友人の体験談は参考程度にとどめ、登録の有無や商品の内容を確認したうえで、自分に合うかどうかを冷静に判断しましょう。そうすれば、不要なトラブルを避けながら、納得できる投資判断につなげられます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
