更新日: 2020.03.07 その他資産運用
東京オリンピックに向けて、為替を知っておこう!
為替とは何か、円安円高ってどういう意味なのかなど、今回は、外国通貨について基本的な情報をご紹介します。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
そもそも為替とは?
世界では、ドルやユーロなどさまざまな通貨が使われていますが、異なる通貨を交換する場合に使う交換比率のことを「為替レート」と呼んでいます。例えば、日本円とドルの場合、「1ドル=112円」というように表現され、1ドルは、112円と同じ価値があるということを表現しています。
為替レートは、刻一刻と変化していきます。これは、スーパーで、大根やにんじんなどの商品の値段が日によって変わるのと同じ仕組みです。その国の経済情勢や、今後の景気などを反映して、世界中で通貨の交換が行われており、需給のバランスによって、交換比率が変化するのです。
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覚えておきたい為替の知識
普段、日本で生活している場合、為替レートは、あまり気にしていないという方も多いかもしれません。為替レートが気になるのは、やはり、海外旅行などで通貨を両替するときではないでしょうか。では、両替とはどういうことなのか、具体的にチェックしていきましょう。
例えば、日本からハワイに旅行に行く場合、日本円をドルに両替する必要があります。所持金5万円について、「1ドル=90円」「1ドル=100円」「1ドル=110円」のケースを考えてみると、以下の通り、「1ドル=90円」のときに、両替できるドルの金額が最も高くなるため、一番お得であると考えられます。
1ドル=90円のとき、5万円は約555ドルに両替
1ドル=100円のとき、5万円は約500ドルに両替
1ドル=110円のとき、5万円は約454ドルに両替
次に、旅行から帰国した場合を考えてみます。余っている300ドルを日本円に両替する際は、以下の通り、「1ドル=110円」のときが、一番お得であることが分かります。
1ドル=90円のとき、300ドルは2万7000円に両替
1ドル=100円のとき、300ドルは3万円に両替
1ドル=110円のとき、300ドルは3万3000円に両替
このように、為替レートによって、より得をしたり損をしたりすることがあります。
両替するには、手数料がかかったり、現金で決済するよりも、クレジットカードを使った方がお得になるケースがあったりと、他にもチェックしておきたいポイントはいくつかありますが、今ご紹介したような基本的な為替の知識を持っていると、海外旅行の際には役に立つことがあるでしょう。
円安円高ってどういうこと?
ニュースなどを聞いていると、「円安ドル高」や「円高ドル安」というキーワードを耳にすることがあります。これは、為替レートに関する表現の一つです。
例えば、「1ドル=90円」と「1ドル=100円」のケースを比較すると、「1ドル=90円」を「円高ドル安」といいます。海外旅行を予定している方は、できるだけ「円高ドル安」のときに両替した方が、お得ということになります。
一方、ドルを円に両替する場合は、「円安ドル高」の方がお得です。日々のニュースから、為替に関する情報を入手して、適切なタイミングで両替をするようにしてみましょう。
さらに、円とドルの交換比率を表す「円安ドル高」や「円高ドル安」は、海外旅行だけではなく、私たちの普段の生活にも影響を与えることがあります。肉や野菜、ガソリンなど、海外から輸入している商品は、為替によって、店頭価格が大きく変わることがあります。
円安になると円の価値が下がり、これらの輸入商品は値上がりをし、逆に円高になると、商品の値段は下がることが予想されます。普段なかなか外国通貨に接する機会がないと、あまり関心がないかも知れませんが、実は為替は、私たちの生活に密接に関係しているのです。
いかがだったでしょうか。今回は、為替の基本的な情報についてご紹介しました。為替を理解することで、世界の経済の動きについても、より関心が高まるかもしれません。外国人観光客がたくさん訪れる東京オリンピックをきっかけに、今後為替のニュースにもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者