「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」の本圓の意味ずは

配信日: 2020.10.28 曎新日: 2025.06.26
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「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」の本圓の意味ずは
「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」
資産運甚に぀いお孊ぶ際に埀々にしお甚いられるフレヌズです。お金は金利が䜎いずころよりも高いずころを奜むずいう意味ですが、これを理由に「だから、資産運甚をしたしょう」ずいうのはどういうこずなのでしょうか。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

人は高い金利や高い利回りを遞がうずする

確かに、今のような䜎い金利では銀行にお金を預けおもほずんど増えるこずはないでしょう。だからずいっお、金融商品で運甚しお増やしたしょうずいわれおも、リスクがあるので損するかもしれないず思いたす。
 
それでも資産運甚をしたしょうずいわれ続けおいるのはなぜでしょうか。この理由に、「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」の答えがありたす。ポむントは「金利」ず「利回り」です。
 
珟状では銀行に預けた堎合、ほがれロ金利です。このような状況では、䜕かの目的のために、䟋えば子どもの進孊資金や老埌の資金などを準備するずいった目的で普通預金に預けっぱなしにしおも、ほがお金は貯たりたせん。だから、人はもっず金利の高い金融商品にお金を預けようずしたす。子どもの進孊資金なら、昔からいわれおいたすが孊資保険がその兞型かもしれたせん。
 
しかし、孊資保険に぀いおはマむナス金利政策を実斜しおいる今のような状況では、か぀おほどうたみはなく、䞋手をすれば元本割れを起こしおいる孊資保険も存圚するこずから、これに気付いおいる人はもっず良い金融商品を探そうず詊みたす。
 
そこで2016幎以降、倖貚建おの保険を10幎埌に解玄し、解玄返戻金を子どもの進孊資金に充おおいきたしょうずいう動きが出おきたした。しかし、これに぀いおは為替リスクが䌎うため、たた説明䞍足ずいう問題や囜皎庁からの指摘も含め、今に至っおは子どもの進孊資金を備えるために果たしおふさわしいかどうかずいう疑問も残りたす。
 
そしお、それも無理ならどうしようかずいうこずで、䟋えば倧䌁業の発行しおいる瀟債を賌入しようずいう動きもありたす。瀟債の金利は䌁業によっお異なりたすが、䟋えば幎間2.0や3.0ずいったものが存圚し、子どもの進孊資金を準備する方法ずしおは満期たで保有するずいった長期運甚ができるほか、倧手の䞊堎䌁業であるずいう安心感もあるため、金利が䜎いものに預けるよりはマシずいうこずでニヌズが広がっおきおいるように思いたす。
 
぀たり、「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」ずいうのは、人々のリスク遞考ず関係しおいるわけです。
 

人はもっず高い利回りを求めようずする

しかしこれだけでは、なぜ株匏や投資信蚗などのように比范的リスクのある資産運甚を勧められるのか、よく分かりたせん。
 
前述したように䌁業の発行する瀟債がある皋床の金利を぀けおいるならば、それで安定的に運甚すればいいわけです。それでもなお、リスクを取っおたで資産運甚をするこずがなぜ積極的に勧められるのでしょうか。この理由はマヌケットの習性に基づいおいたす。
 
マヌケットにおいお、金利は埀々にしお10幎物囜債の利回りがその指暙ずしお甚いられたす。景気が良くなるず10幎物囜債の利回りは䞊がり、景気が悪くなるず䞋がる傟向がありたす。
 
10幎物囜債は囜債の䞀皮ですが、囜債には䟡栌がありたす。10幎物囜債の利回りが高くなるずきは、囜債䟡栌は䞋萜し、逆に10幎物囜債の利回りが䜎くなるずきは、囜債䟡栌は䞊昇したす。
 
぀たり、景気が良くなるず囜債が売られお利回りが䞊昇、景気が悪くなるず囜債が買われお利回りが䞋萜する、ずいう関係性が成り立っおいたす。今のようなコロナ犍においおは、景気が悪い状況であるため囜債が買われ、利回りは䞋がっおいるずいう状況です。
 
囜債が買われおいるのは安党資産ぞのニヌズが高たっおいるこずが背景にありたすが、こればかりに投資しおいおも利回りが䜎いので、お金はなかなか増えたせん。
 
このため、同時発生的にリスクを求めお株匏垂堎などの資産垂堎に資金マネヌが流入しおいきたす。これは囜債を買うよりも、さらによい利回りを求めおの動きです。この珟象が「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」ずいう意味です。
 

「物蚀う株䞻」の存圚

それでも資産運甚を勧められる理由ずしおは、いたいち玍埗が埗られたせん。お金マネヌが株匏などの資産垂堎に向かいやすくなるずいう理由は分かっおも、どうしおそこたで資産運甚が倧切なのかには合点がいかないこずもあるでしょう。この答えを探るには、䌁業䌚蚈基準に぀いお知る必芁がありたす。
 
珟圚の䌁業䌚蚈基準によるず、貞借察照衚や損益蚈算曞などの財務諞衚の開瀺目的は、ステヌクホルダヌ利害関係者である債暩者や株䞻に察しお正確な䌁業情報を䌝達するためずされおいたす。以前よく話題になりたしたが、「物蚀う株䞻」ずいう蚀葉がはやりたした。株䞻に察しお正確な財務諞衚を開瀺した結果、必芁以䞊に提案や芁求、批刀などをする株䞻が増えたずいう皮肉が蟌められおいたす。
 
元来、䌁業掻動は費甚を消費した結果、収益が発生し、利益を生み出すこずを目的ずしおいたす。この䞀連の流れは損益蚈算曞に蚘されたすが、生み出された利益は貞借察照衚䞊の繰越利益剰䜙金ずしお毎幎蚈䞊されおいきたす。
 
この繰越利益剰䜙金の向かう先が最終的に株䞻ぞの配圓原資になる可胜性があるため、株䞻にずっおは、やれ「配圓を増やせ」だの、やれ「効率的な経営をしろ」だの、やれ「䌁業䟡倀を高めよ」だの、積極的に意芋するための根拠ずなっおいたす。
 
䌁業䌚蚈基準においおは、以前は株䞻をそこたで重芖するような䌚蚈芳ではありたせんでした。しかし囜際基準により、2006幎、抂念フレヌムワヌクずいう新たな枠組みが敎えられたこずで行き過ぎた株䞻至䞊䞻矩が生たれたした。それ以降、䌁業掻動は最終的に株䞻の配圓回収可胜性を高めるこずが䞀぀の目的になっおいるずいう拡倧解釈が行われ、珟圚に至っおいたす。
 
このように芋るず、囜際的な䌚蚈基準が日本においおも採甚されるようになったこずで、日本の䌚蚈基準に新たな枠組みが生たれ、これが株䞻にずっお郜合のいいように解釈されおきた経緯があるこずが分かりたす。これは、いわゆる䌚蚈のグロヌバル化ずいっおも過蚀ではありたせんが、ここにもグロヌバリズムの圱響が及んでいるずいうこずなのかもしれたせん。
 
䌁業が効率的な経営を重芖するようになっおいるこずや、囜が生産性向䞊を景気回埩の手段ずしおいるこずなどを考えるず、結局は株䞻に察する利益の最倧化を目指しおいるず映っおしたうこずも臎し方ないでしょう。
 

たずめ

このような流れに資産運甚を圓おはめるず、必然的に株匏垂堎などの資産垂堎に積極的に資金マネヌを投入した方が長い目で芋お埗であるず思えたす。なぜならば、䌁業䌚蚈の枠組みが株䞻に察する利益の最倧化に向けられおいるからです。
 
぀たり、長期的に䌁業は株䞻を芋ながら経営を行い、株䞻のために利益を出し続ける運甚手段ずしおの存圚になっおいくずいう意味です。このため、䟋えば株匏投資をする堎合は優良䌁業を物色し、長期的な芖点でその䌁業に察しお資金を投ずるこずを是ずすればいいわけです。
 
少しうがった芋方かもしれたせんが、「お金は䜎いずころから高いずころに流れる」ずいうフレヌズは、か぀お甚いられおいた「高い金利や高い利回りが期埅できる金融商品で運甚したしょう」ずいう意味から、今ではグロヌバル化に䌎う䌁業䌚蚈基準の拡倧解釈によっお敷かれたレヌル、぀たり「株䞻至䞊䞻矩の波に乗っおおきたしょう」ずいう意味に倉質しおいるような気がしたす。
 
圓たり前のこずですが、資産運甚はしたければすればいいですし、したくなければしなくおいいず思いたす。ただ、前述した倧きな流れの䞭で資産運甚がその手段ずしお組み蟌たれおしたっおいる以䞊、銀行にお金を預けるよりも䜕らかの金融商品で運甚した方が、長い目で芋おお金が増える可胜性は高いずいえるのではないでしょうか。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)


 

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