【手取り・総支給】面接で年収を聞かれたらどう答えるべきなの?
配信日: 2020.08.06
年収と一口にいっても、手取りで答えるか総支給額で答えるかによって、その金額は大きく変わります。
今回は、面接で年収を問われる理由とその答え方について解説します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
面接で年収を聞かれたら総支給額で答えるべき
転職活動の面接において、年収を聞かれたら、手取り額ではなく総支給額で答えるようにしてください。一般的に年収とは総支給額を指し示すからです。
ここでいう総支給額とは、社会保険料や所得税など各種控除がされる前の金額で、残業代や住宅手当などを含んだ金額です。
それに対して手取り額とは、総支給額から社会保険料や所得税などを差し引いた、実際に手元に支払われる金額になります。
面接で年収を聞かれる理由は?
なぜ面接の場において年収について質問されるのかといえば、転職先が社内の給与水準と照らして応募者の年収がどのくらいに位置するのか参考にするためです。
また、直近の年収から本人の働きぶりなどもある程度見えてくるため、客観的な判断材料として年収を問われることがあります。
総支給額が分からないときは源泉徴収票を確認
毎月支払われる手取り額については把握できていても、実際の総支給額については把握しきれていないということもあるでしょう。そういった場合は、毎年勤務先から発行される源泉徴収票を確認してみてください。
源泉徴収票にある「支給額」の欄に記載された金額が総支給額になります。源泉徴収票を無くしてしまった場合は、社内の経理担当者にお願いすることで、再発行や閲覧ができる可能性があります。
年収について嘘をいっても大丈夫?
面接の場において、現職あるいは前職の給与を高めに申告することは避けるようにしてください。先に述べた通り、年収は源泉徴収票に記載されます。
転職後、多くの会社においては年末調整などの手続きで源泉徴収票の提出を求められます。そこに記載された金額が面接の場で申告した年収と著しく乖離していると、虚偽の申告をしたことが発覚してしまいます。
仮に源泉徴収票を提出せずに済んだとしても、現職あるいは前職の規模や職種、そしてなにより入社後の働きぶりにより、ある程度年収について察しがついてしまいます。
少しでも年収を上げるため、という気持ちは理解できなくもないのですが、虚偽の申告により信頼関係が崩れるおそれもあります。転職先で長く働き続けるためにも、故意に虚偽の年収を申告することは避けるようにしてください。
転職の面接での年収は総支給で答えるのが一般的
転職の面接で現職あるいは前職の年収を聞かれた場合は、各種控除がされる前の総支給額で答えるようにしてください。総支給額は源泉徴収票から確認することができます。
そのため、年収を偽って転職すると、転職後に源泉徴収票を提出した際、虚偽の申告だと発覚してしまうおそれもあります。
転職の面接では、希望の年収と併せて直近の年収を聞かれることも少なくありません。年収を正確に答えることができるよう、転職の面接前には直近の年収(総支給額)を確認しておくようにしてください。
執筆者:柘植輝
行政書士