クレカのレシートは捨てちゃダメ？ レジで捨てた場合、どんな悪いことが予想される？

キャッシュレス決済の普及にともない、手持ちの現金を気にしないで買い物できるなど、いろいろなメリットが注目されるようになりました。その一方で、個人情報が漏れないかなどのリスクも見逃すことができません。レシートの扱いもその一つです。
 
ここでは、クレカ（クレジットカード）のレシートをレジで捨てた場合に予想される悪いことや、レシートの役目などについてお話ししていきます。

レシートの持ち帰りが推奨される理由

買い物をしたとき、お店のレシート入れやゴミ箱にレシートを捨てて帰る人もいるでしょう。そのため、クレカ払いをしたときも、いつもの癖でレシートを廃棄してしまうかもしれません。
 
しかし、レシートを安易な気持ちで廃棄してしまうと、第三者にクレカを不正利用される恐れが出てきます。このようなリスクを避けるためにも、クレカのレシートを持ち帰ることが重要です。
 
クレカ払いをしたときに受け取るレシートの枚数はお店によって異なります。レシートを省略したタイプや、利用者控えと一体化したレシートもあるからです。さらに、クレカのレシートから個人が特定できる情報も少なくなっています。
 
だからといって、たとえ一部でも個人情報が記載されているレシートを人目にさらすのは大変危険です。カード番号下4桁や有効期限、カードの種類だけでも、残りの番号にたどり着くことが十分可能だからです。
 
サインレス決済の導入が進む一方で、旧式の決済端末を使用しているお店もあります。もし、後者でクレカ払いを利用した場合、カード情報すべてが記載されることを知っておきましょう。
 

レシートを持ち帰るメリットも

レシートの持ち帰りによって、クレカの利用明細確認に役立ちます。レシートからは日付や金額などのチェックができるので、見覚えのない利用に気付けることが大きなメリットです。また、不明な明細のなかには、お店の入力ミスや二重決済の可能性もあります。さらに、利用店名の確認ができるので安心です。
 
ただし、知らない店名を見つけても不正利用とは限りません。利用店が決済代行会社を使っているケースがあるからです。WEBサイト運営会社が海外にある場合は、海外利用との記載があることも考えられます。そのため、店名に見覚えがなくても焦らずに日付や金額を確認することが大切です。
 
商品の交換や返品にレシートや利用者控えが必須の場合もあります。返品した商品代金の状況を把握するためにレシートが役立つことが多いです。ネット通販で購入した場合は、注文確認メールや注文履歴をレシート代わりに活用するとよいでしょう。
 
そのうえで、クレカの利用明細に不安を感じたときは、速やかにカード会社に連絡することが大切です。カード会社の補償対象になる可能性がありますが、遡れる期限を原則60日以内と設定されているからです。
 

レシートの廃棄タイミングと理想的な方法

クレカのレシートを手元に置くことで利用明細の内容と照合でき、不正利用などの早期発見につながることがわかりました。利用明細に納得できれば、レシートを廃棄しても大丈夫といえるでしょう。
 
しかし、自宅での廃棄とはいえ、レシートを原型のままで捨てるのはよくありません。やはり、レシートの記載内容がわからないように粉々にすることが重要です。可能ならシュレッダーにかける、複数回に分けてゴミ出しするなど、不測の事態を想定したうえで慎重な対処を心掛けましょう。
 

レシートの役目を理解することが大切！そのためにもレシートを持ち帰ろう

個人が特定できる情報が少なくなったとはいえ、クレカのレシートをレジで捨てた結果、不正利用につながるなどのリスクが心配されます。利用明細を確認して不明点にいち早く気付くためにもレシートは必須です。
 
たしかに、レシートを財布やバッグに入れると嵩張ることが多く、面倒に感じるかもしれません。しかし、クレカを安心して利用するためにもレシートの持ち帰りを習慣づけましょう。
 

出典

ドットマガジン クレジットカードのレシートの役割とは？保管期間や明細照合時の注意

SAISON CARD クレジットカードのレシートを捨てて大丈夫？発行目的や捨てる際の注意点も解説

クレジットカードの読みもの クレジットカード払いした時に貰えるレシートって、いつ捨てるのが正しい？カード会社に電話をしてその取り扱い方や廃棄方法を聞いてみた。

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー