定年が近いのですが…クレジットカードはそのまま持っていてもよいですか？

当たり前のように使っていたクレジットカードですが、定年後もそのまま持っていてよいのかと、不安になる方は多いようです。キャッシュレス化が進むなか、定年後もクレジットカードを使い続けられたほうが便利でしょう。そこで今回は、定年後のクレジットカードの在り方について、審査や見直しのポイントなども含めてご紹介します。

クレジットカードの発行には審査が必要

クレジットカードは、誰もが無条件に持てるわけではありません。
 
クレジットカード会社が利用者の代金を立て替えて、立て替えた代金を後で利用者から請求するという流れになっています。そのためクレジットカード会社は、申し込み者を審査することで、支払い能力の有無を確かめる必要があるのです。
 
会社により異なる場合がありますが、一般的にはクレジットカード会社による審査の流れは、以下の通りです。
 

・書類審査

申し込み書に記入された内容をチェックする。
 

・確認業務

記載された申し込み書の内容に基づいて、本人確認や勤務先での在籍確認などが行われる。
 

・取り引き履歴の確認

申し込み者の過去の取り引き状況をチェックする。
 

・信用情報機関の利用

他社のクレジットカードの利用状況をチェックする。
 

・審査の可否を決定

上記を総合的に判断して決定する。
 
クレジットカードの発行には審査が必要であり、安定した収入があり、カードの有効期間内に適切にカードを利用できるかどうかがポイントになります。そのため、一般的には、会社に在籍している間に取得しておくとよいといわれています。
 

定年退職後もクレジットカードを持っていても大丈夫？

定年退職をして無職になったとしても、クレジットカードを持ち続けることは可能です。クレジットカードには有効期間が定められており、更新時には再度審査が行われます。入会審査では職業や年収が重要な項目でしたが、更新時の審査では、これまでの利用状況が重視されます。
 
定年退職をして無職になったとしても、年金の受給があれば、安定した収入を得られていると見なされます。その際は、カード会社へ速やかに申告して、職業欄を「年金による収入」などに変更しましょう。
 
また、これまで返済に滞りがなく、適切に利用していれば、定年後でも問題なく更新される可能性が高いでしょう。
 

定年後もクレジットカードを持ち続けるためには適切な利用を心がけよう！

キャッシュレス化が進むなか、定年後もクレジットカードを使い続けられたら便利でしょう。ただし、収入が減ってしまうため、高齢になるほど、クレジットカードの新規発行は難しくなります。
 
しかし、今すでに持っているクレジットカードであれば、年金の受給などの安定した収入があれば、定年後も更新して使い続けられる可能性が高いでしょう。更新時の審査に引っかからないように、滞りなく返済を行うなど、適切な利用を心がけましょう。
 

出典

一般社団法人日本クレジット協会 クレジット会社の審査

ライフカード株式会社 年金受給者でもカードは申し込めますか？

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー