年収700万円の夫が「ブラックカード」を持っていました。年収1000万円以上でないと審査に通らないと思っていましたが、そうでもないのでしょうか？

「ブラックカード」と聞くと、年収1000万円以上の高所得者だけが持てる特別なカードというイメージがあります。しかし、年収700万円の方がブラックカードを保有しているケースも存在します。これは一体どういうことなのでしょうか？
 
本記事では、ブラックカードの特徴や取得条件、そして年収700万円でも保有可能な理由について詳しく解説します。

ブラックカードとは？

ブラックカードはクレジットカードのなかでも最上位に位置するカードで、多くの場合は招待制（インビテーション制）ですが、一部のカードでは申し込みが可能です。高額な年会費や入会金が設定されており、所有することで高いステータスを示せます。
 
ブラックカードの主な特典には、専任のコンシェルジュサービス、空港ラウンジの利用、ホテルやレストランでの優待サービス、旅行傷害保険の充実などがあり、日常生活やビジネスシーンでの利便性が高まります。
 

ブラックカードの取得条件

ブラックカードの取得には、単に高い年収が必要というわけではありません。実際、カード会社は審査基準を公開していないため、具体的な条件は明らかにされていませんが、以下のような要素が重要視されると考えられています。
 

1.クレジットヒストリーの良好さ

過去のクレジットカード利用履歴において、支払い遅延や滞納がないことが重要です。良好なクレジットヒストリーは信用力を高める要素となります。
 

2.年間利用額の多さ

カード会社にとって利益となる高額な利用実績があると、招待の可能性が高まります。特にインビテーション制ブラックカードでは、高額な利用実績が評価されます。
 

3.既存カードの保有状況

ゴールドカードやプラチナカードなど、上位ランクのカードを長期間利用していることが評価されます。
 

4.職業や社会的地位

安定した職業や社会的信用があると判断されると、審査に有利になることがあります。
 
これらの要素を総合的に評価し、カード会社が招待を行うため、年収だけが決定的な要因ではありません。
 

年収700万円でもブラックカードを持てる理由

年収700万円の方がブラックカードを保有しているケースは、上述のような審査基準を満たしている可能性があります。例えば、年間のカード利用額が高く、クレジットヒストリーが良好であれば、カード会社からの招待を受けられるのです。
 
また、カード会社によっては、ゴールドやプラチナなど上位ランクのカードを一定期間利用し、高額な年間利用実績を積むことでブラックカードへの招待が行われることがあります。
 
さらに、ブラックカードのなかには、招待制ではなく申込制のものも存在します。これらのカードでは、年収や職業だけでなく、過去の利用実績や信用情報が重視されるため、年収700万円でも審査に通過する可能性があるでしょう。
 

まとめ

ブラックカードの取得は一朝一夕には達成できませんが、計画的な利用と信用の積み重ねによって、年収1000万円に満たなくても十分に現実的な目標になります。
 
「うちは年収がそこまで高くないから無理だろう」と思っていても、クレジットカードの使い方次第で道は開けます。大切なのは、カード会社との信頼関係を築くことです。
 
もしブラックカードの取得を目指すのであれば、日々の支払いをカードにまとめる、利用額を一定以上に保つ、支払いを遅らせない。こうした「地道な優良ユーザー」としての行動こそが、招待への近道となるでしょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー