【実録】「まさか、不正利用されるなんて…」クレジットカードで見知らぬ請求「756円」が！ 発覚の流れと“カード会社の対応”を赤裸々に告白します

「まさか、自分のクレジットカードが不正利用されるなんて」
 
クレジットカードの不正利用のニュースを見ても、「自分は大丈夫」とどこかひとごとのように思っている人は多いのではないでしょうか？
 
筆者はその典型で、不正利用のメールが届いても「どうせフィッシング詐欺だろう」と決めつけて、内容を深く確認していませんでした。しかし、実際には、本当に不正利用されていたのです。
 
本記事では、筆者が体験したクレジットカードの不正利用の一部始終と、カード会社の対応、そして不正検知の仕組みについて解説します。

【実体験】クレジットカード不正利用の一部始終

不正利用にあったクレジットカードは、普段は財布に入れて持ち歩かず、1つのECサイトでのみ使っていました。利用頻度も少なく、まさかこのカードが不正に使われるとは思ってもいなかったのです。
 

不正利用されていると気付いたきっかけ

メールを整理していたとき、「不正利用」についての連絡を目にしました。最初はフィッシング詐欺だろうと疑い、対応せずに閉じました。
 
しかし、同じ内容の通知がメール・SMS・LINEの3つの経路で、それぞれ複数回届いたことで「本物かもしれない」と考え直し、内容を詳しく確認することにしたのです。
 
通知には、金額・利用店舗・時間が明記され、自身による利用かどうかを「はい」「いいえ」で回答する形式でした。表示されていたのは「756円」という少額で、店舗名を確認すると、利用したことのない店だったのです。そのため、改めて「不正利用」であると確信し、怖くなりました。
 

カード会社の対応と再発行までの流れ

通知に「いいえ」と答えると、即座にカード番号変更を伴う再発行手続きが始まりました。手続きの流れがとてもスムーズで、全てウェブ上で完結します。
 
新しいカードは、書留でわずか3日ほどで届き、再発行手数料は不要でした。通常は再発行には費用がかかりますが、今回は不正利用が原因であったため、無料対応になりました。
 

カード会社はどうやって不正を見抜いたのか？

カード会社は、過去の利用履歴や時間帯、店舗情報などをもとに不審な取引を自動検知しています。そのほかにも、端末情報やIPアドレスの監視、配送先や連絡先の変化、過去の不正データとの照合といった、多角的な分析が行われています。
 
カード会社から詳しい説明はありませんでしたが、筆者の場合、特定の端末からしか利用していなかったため、端末情報の違いが不正検知の要因だったのかもしれません。
 

不正利用被害者から伝えたいこと

近年のフィッシング詐欺は手口が巧妙化しており、本物そっくりな偽の通知も増えています。警戒することは大切であるものの、あまりに疑いすぎて正規の連絡を見逃してしまうのもリスクです。そのため、状況に応じて柔軟に判断できるよう、詐欺の典型的なパターンや、カード会社の正規連絡の特徴を知っておくことが大切です。
 
その上で、公共のWi-Fi利用を避ける、パスワードを適切に管理する、利用通知を設定する、明細をこまめに確認するなどの基本的な対応も徹底したいところです。
 

まとめ

筆者のように、カードを持ち歩かず、特定のサイトのみでしか利用していない場合でも、不正利用されることがあります。つまり、どれだけ注意していても、完全に防ぐのは難しいといえるでしょう。
 
だからこそ、日頃から基本的な対策を講じておくと同時に、不正利用があったときにすぐ気づけるような仕組みを整えておくことが重要です。そうすることで、被害の拡大を防ぐことにつながります。
 

出典

政府広報オンライン 若者の被害増加中!?巧妙化するフィッシングから身を守るには
消費者庁 クレジットカードの不正利用にご注意ください!
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー