知らぬ間に「ホテル」を予約されていた…！ クレジットカードの情報漏洩が原因なのに、ホテル側から「キャンセル料がかかる」といわれた…。これって払わなくてはいけないの？

クレジットカードの情報が漏れてしまうと、身に覚えのない買い物やサービス予約に勝手に使われることがあるようです。
 
中にはホテルや旅行予約に使われ、後になって「キャンセル料を払ってください」とホテル側から連絡を受けるケースもあるでしょう。
 
自分が予約したわけではないのに本当に支払わなければならないのでしょうか。今回は、不正利用によるホテル予約でキャンセル料を請求されたときの対応について分かりやすく解説します。

クレジットカードの不正利用で予約されたキャンセル料は払う必要がある？

結論からいうと、自分が利用していない予約に関しては「支払う義務はない」とされる可能性が高いでしょう。クレジットカードの不正利用が認められれば、カード会社が補償制度に基づいて対応するため、本人がキャンセル料を負担することはないということです。
 
多くのカード会社には「不正利用補償」があり、会員本人に過失がなければ利用代金を請求されないようです。
 
これはホテルや航空券などのサービス予約でも同様に適用されるでしょう。つまり、不正に行われた予約はカード会社が処理を行い、利用者はキャンセル料を支払う必要がない仕組みになっています。
 

実際に被害に遭ったときの対応方法

もし「覚えのないホテル予約」の請求が届いた場合、まずはカード会社に連絡した方がいいでしょう。カード裏面の問い合わせ先に電話をすれば、不正利用かどうかの調査が始まります。
 
その際に、いつ・どこで・どのような利用があったのかを確認し、心当たりがなければ不正利用として扱われます。
 
カード会社は調査の結果をもとに、利用者に代金を請求しない処理を行い、新しいカードを発行してくれます。あわせて警察への届け出を求められることもあるでしょう。不正利用は刑事事件にあたる可能性があるため、警察に「被害届」や「受理番号」を出しておくと手続きがスムーズです。
 

ホテル側とのやりとりで気をつけたいこと

ホテルから直接「キャンセル料を払ってください」と連絡があると、不安になって支払ってしまいそうになりますが、自分で支払ってしまうとカード会社の補償が適用されない場合があるため注意が必要です。
 
ホテルには「自分が予約したものではなく、クレジットカードの不正利用によるものです」と伝え、カード会社を通して対応してもらうようにしましょう。ホテル側も予約時のカード情報や本人確認をしているため、不正利用とわかればカード会社との精算で処理されるのが一般的です。
 
また、ホテルとやりとりをする際は、メールなど記録が残る方法を使うと安心です。のちにトラブルになったときに、証拠として利用できます。
 

まとめ：泣き寝入りせず、カード会社に相談しよう

クレジットカードの不正利用によるホテル予約に対しては、基本的にキャンセル料を支払う必要はないでしょう。
 
むしろ自分で払ってしまうと補償が受けられない可能性があるため、必ずカード会社に連絡し、調査と補償の手続きを進めることが大切です。ホテルから直接請求が来た場合でも、冷静に「不正利用であること」を説明し、カード会社を通して解決を図りましょう。
 
不正利用は誰にでも起こり得ますが、早めの対応で被害は最小限に抑えられます。カード情報をむやみに入力しない、利用明細をこまめに確認するなど、日頃から予防も意識しておくことが安心につながるでしょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー