“ガソリンの値段”が「現金=リッター160円」なのに、クレカなら「163円」の謎…1年で“5760円差”が生じる!?「決済方法で値段を変える」のは違反にならないのか―価格が異なる理由を解説
現金のほうがクレジットカードよりも安くなるケースもあるため、コストを抑えたい場合は、よく確認する必要があります。本記事では、なぜ決済方法で価格が違うのか、規約違反ではないのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
クレジットカードと現金でガソリンの価格が違う理由
前記のとおり、ガソリンスタンドによっては、現金とクレジットカード払いで、価格が異なる場合があります。店舗によってクレジットカードのほうが安いケースもあれば、高いこともあります。
知っている人は多いでしょうが、クレジットカードを利用する際は、手数料を店舗側が負担しなければなりません。そのため、クレジットカードの手数料を支払わなくて済む、現金のほうを安くする店舗が存在します。
クレジットカード払いを高くするのは規約違反?
基本的に、クレジットカードの利用者に対して、手数料分を上乗せするのは各カードの加盟店規約に違反する行為です。そのため、ガソリンスタンドでクレジットカード決済の価格を高くするのは、規約に反したことのように見えるでしょう。
ただし、決済方法に価格差があるガソリンスタンドでは、多くの場合現金払いに対して割引を適用しています。そのため、カード払いに上乗せしていることにはならず、理屈上は規約に違反していません。
一方、クレジットカード利用者に対する差別的な扱いは、規約で禁止されています。このため、実際のところ現金割引はグレーゾーンとなっているのが実情です。納得がいかない場合は、クレジットカード払いでも損をしない店舗で給油しましょう。
1ヶ月40リットルを4回給油するとどれくらい違う?
現金ではリッター160円、クレジットカードは163円のガソリンスタンドで、1回40Lを1ヶ月に4回給油したときのシミュレーションは、図表1のとおりです。
図表1
| クレジットカード | 現金 | |
|---|---|---|
| 1回の給油 | 6520円 | 6400円 |
| 月合計 | 2万6080円 | 2万5600円 |
筆者作成
1ヶ月で480円の差が出ます。年間では5760円違う計算になり、大きな差が生まれます。しかし、「現金を持ち歩くのは面倒だし、このくらいの差なら気にしない」と考える人もいるでしょう。
ガソリン代をクレジットカードで支払っている人は、近隣の店舗で価格がどう違うのかを確認し、お得なところを探すのも選択肢です。店舗によって独自の割引をしているケースもあるため、「近いから」だけで選ぶのを見直してみるのもよいでしょう。
ポイントが付くとしたら結局どちらがお得?
では、図表1のケースで、クレジットカードにポイントが付くケースは、どうなるでしょうか。
1%のポイントが付く場合は、1ヶ月に260ポイント付与されますが、まだ現金のほうがお得です。しかし、通常のポイント付与に加え、リッターあたり1ポイント付く、数円安くなるなどのクレジットカードの場合、現金よりも安くなる可能性があります。
ガソリン代を少しでも節約したいと考える人は、クレジットカードの還元率や割引があるかなどを確認し、現金支払いのケースと比較してみましょう。
まとめ
ガソリンスタンドによっては、決済方法によって価格が異なる場合があります。一部の店舗では、クレジットカード決済のほうが高く設定されていることもあるため、損をしたくない人は注意が必要です。
今回は3円差のシミュレーションをしましたが、近隣店舗同士で10円の差が生まれるケースもあるかもしれません。何気なくガソリンを給油しているという人は、いくつかの店舗の価格をチェックしてみてはどうでしょうか。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
