2017.12.29 家計

突然ですが、「あなたの手取りはいくらですか?」 収入と手取りしっかり把握してますか

あなたのご家庭の「手取り」おいくらですか?
そう聞かれたとき、どの金額を答えるでしょうか?
税込み年収・月収・手取り・・・・・入ってくるお金の呼び方はいろいろありますが、それぞれどの金額を指しているのかを知って、比較したり検討する基準にしていただきたいと思います。

税込み年収・月収とは

税込み年収というと、源泉徴収票でいうところの「一番左の上」の金額ですね。一般的に「年収」と言われる場合はこの金額を指していることがほとんどです。税金がひかれる前の金額=税金も込みの金額ということで「税込み年収」とも呼ばれています。月収はお給料明細で、基本給や諸手当を含めた金額で、何も引かれていない金額です。給与総支給額とも言われます。
 
交通費が支給されている場合は、月収に含むケースと含まないケースどちらもあるようです。
 

では、手取りとは?

手取りとは必ずしも通帳に振り込まれた金額ではありません。
 
いえ、正確にいうと、総支給額と手取りが同じになることもあります。例えば時給×労働時間で計算され、何も差し引かれることなく通帳に振り込まれた場合などは総支給額=手取り額となります。基本的に手取りとは「給料の総額から、税金と社会保険料を引いた金額」のことを指します。税金と社保が引かれた額が通帳に振り込まれていれば、それが手取りですね。ですが、例えばこんな場合。
 
 基本給
+残業代
▲社会保険料
▲所得税
▲財形貯蓄
▲団体保険
=振込金額
 
だとしたら、振り込まれた金額は手取りではありません。
 
基本給+残業代-社会保険料-所得税
 
ここまでを計算したものが「手取り」です。この例で行くと、銀行に振り込まれた金額に財形貯蓄の分と団体保険の分を足した金額がいわゆる「手取り」になりますね。
 

手取りだけ見ていてはいけない理由とは

家計のお金を考える時、手取りはいくらなのか把握するのはとても大事です。それと同時に、給与の総額と振込金額の間に何があるのか知っておくのも大事なことです。振り込まれた金額が手取りだと思っている場合は、少し注意が必要です。妻が家計を管理していて、夫の給料明細は見たことがなく、振り込んだ金額だけを見ている場合などは、その内訳を正しく把握できていないということもあるからです。
 
上記の例でいうならば、振り込まれる前に、「財形貯蓄」で貯金して「団体保険」で保険をかけているのにそれを無視しては家計は正しく把握できません。
 
財形貯蓄は通帳のようなものがあるわけではないので、どれだけ貯まっているかは把握しにくいです。例えば独身時代からそのままになっているという場合、実は大きな額があったという例もありました。
 
また、団体の生命保険などは掛金のわりに大きな死亡保障などがあることが多く、それを無視してさらに家計からも保険に入ってしまうと、必要以上に加入してしまうということもあります。さほど大きな金額ではないとはいえ、必要のないものに支出するのは合理的ではないですね。
 
給料を得て暮らしている場合は、ご主人の収入も自分の収入も必ず給料明細でチェックしてみてください。内容のわからない手当や控除は一度確認してみるとよいかもしれません。一年の締めくくりでもある年末に、「我が家の手取りはいくら?」を改めて確認してみてはいかがでしょうか。
 
Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催

塚越 菜々子

Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催

お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
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