最終更新日: 2019.05.17 公開日: 2018.03.06
家計

子どもの習い事、かかるお金は月謝だけではない 習い事費用の落とし穴とは

子供の教育費はひと月いくらかかっているか。子育て世帯の家計の相談を受けるときは必ず確認してもらう項目です。

公立の小学校や中学校に通っている場合は、学校に払う金額というのは決して大きな額ではありません。数千円~せいぜい数万円。ほとんど負担はありません。

しかし、それ以外にかかる費用が「学校外費用」、つまり習い事などの費用です。今回は、家計における「習い事費用」の位置づけと認識のしかたについて考えてみます。

 
塚越菜々子

Text:

Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
https://mamasuma.com

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塚越菜々子

執筆者:

Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
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公立の小中の教育費の60%以上は習い事で占められている

平成28年度子供の学習費調査(※)によると、公立小学校の学習費総額は約32万円。そのうちの67%(約21万円)が学校外学習費となっています。
 
公立中学校の学習費総額は約47万円。そのうちの62%(約30万円)が学校外学習費です。私立になると学校教育費が高くなるため比率は下がりますが、やはり私立小学校での学習費のうち40%は学校外学習費が占めています。
 
一般的に「子供を育てるのにいくらかかる」という数字は、習い事の費用が多くふくまれているのです。
(※)文部科学省 子供の学習費調査
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm
 

高学年になるにつれて、勉強系の習い事の比率が上がっていく

小学校の低学年のうちは、学習系の習い事が少なくスポーツや芸術などの比率が高いです。学年が上がっていくにつれて、塾や家庭教師などの学習系の習い事の比率は上がっていきます。これは特に驚くことではないですね。
 
公立小学校の学校外学習費(習い事)は小学1年生の時点では、勉強系の習い事が年間7万円。対してそれ以外のスポーツ・芸術系の習い事が約13万円となっています。
 
これが、小学5年になるとどちらもほぼ同じぐらいの金額となり、小学6年生になると、勉強系が13万円、それ以外12万円と逆転しています。塾通いは小学5年頃から多くなっているということがわかりますね。
 
中学に入ると、いよいよ学校外学習費は勉強系の費用が多くなります。高校受験を控えた中学3年は、勉強系以外の習い事4.6万円に対し、勉強系が約37万円と9倍近くの差が出ています。
 

習い事費用はいわゆる月謝だけではない

塾などの勉強系に限らず、スポーツや芸術系の習い事でもそうですが、習い事にかかる費用というのは、いわゆる毎月払う月謝だけではありません。
 
家計の収支がうまくいっていないご家庭の相談を受けたときに、こんなことがありました。
 
その家計の習い事の月謝自体は、2人兄弟で月に3万円強でした。収入からみたら、驚くほど多いということではありません。その割にお金が貯まりにくくなっています。よくよくお話を伺ってみると、習い事に付随した費用がとても高いということが判明したのです。
 

トータルで考えると、月3万円の習い事は実は6万円だった

2人兄弟で4つの習い事の合計は3万円強。1つは月謝8000円とそれほど高くなかったものの、自宅からかなり離れたところにありました。
 
有料道路(往復1200円)での送り迎えに加え、時間がかかるために習い事の日は学校が終わってから外食で補食(おやつ)を食べてからに向かい、終わったら時間が遅くなるので外食するというパターンになっていました。
 
もう1つの習い事は、月謝自体は1万円程度ですが、年に3回程度認定試験があったり、大会があったり、ユニフォームの購入があり、月謝以外に年間10万円程度の出費がありました。
 
毎月ではなく年に一度の支払や、月謝ではなく外食などに含まれていたわかりにくい出費があり、こういった付随費用をしっかりと計算してみたところ、月3万円強の習い事費用は、実は6万円を超えることが判明したのです。
 
相談者様は、月謝自体はそれほど高くないと認識していたので、たくさんお金をかけているというイメージは持っていませんでした。年間の付随費用も計算して月割りにしてみたところ「ずいぶん高い習い事ですね」と気づいたようです。
 
一度始めた習い事は、子供の気持ちもありますし、わずかにでも成果があれば簡単にやめることはできません。まずはなんとなく始めないことが重要です。
 
そしてすでに払っているものは月謝以外の負担もよく考え、どう付き合っていくかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
 
Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催



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