更新日: 2024.10.10 家計の見直し

『やっぱり家計簿ムリ』あきらめる前に見て!私の家計管理方法(1)

『やっぱり家計簿ムリ』あきらめる前に見て!私の家計管理方法(1)
家計簿アプリが進化して利用者も増えましたが、「やっぱり家計簿はムリ」という声も聞こえます。「今年こそは家計簿をつけるぞ」と決心した人には、続けるコツを。
 
「面倒だから何もしていないけど、このままでは不安」という人には、お正月にコレだけはやっておいて欲しいということをお伝えします。1年の計は元旦にあり。お金に対する心構えが変わる年になるかもしれません。
 
宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

自分のやり方で、自分のお金を把握する

12月になると書店には手帳、各種占い、そして家計簿のコーナーが登場します。今年も残り少なくなってきたことを感じる瞬間です。手帳も家計簿も1年間使うものですから、あれこれと手に取って入念に選んでいる人を多く見かけます。
 
スケジュールの管理はスマホでしている人が多くなりました。家計簿もアプリを利用すれば、レシートを読み取ってくれますので簡単です。スマホ1台で何でもできてしまう便利さはありますが、やはり手書きの方が管理しやすいという話もあり納得できます。
 
特に家計簿に関しては、手書きすることにより支出した実感や残高が記憶に残りますので、節約効果がより期待でいます。
 
(1)「今年こそは家計簿をつけて頑張ろう!」という人
(2)「気にはなるけど、頑張れないかも」という(1)と(3)の間の人
(3)「家計簿は無理」と思っている人
3段階に分けて家計管理のコツをご案内したいと思います。
 

長く続けるコツは“ザックリ”付けること

【「今年こそは家計簿をつけて頑張ろう!」という人】
店頭に並ぶ家計簿は種類も多く、様々です。お料理や風水、可愛いキャラクター仕様のもの等々。ピンときたものを選べばよいのですが、記帳ページは自分流にカスタマイズすることが、長続きのコツです。
 
慣れるまでは、ザックリと記入すると良いと思います。経験のある方は思い当たるはずですが、続かない原因は大きく2つあります。
 

(1)費目分けが面倒

最近はドラックストアでも食料品を売っています。歯磨き粉とトイレットペーパーを買いに行ったついでに、お菓子とペットボトルを買った場合、日用品と食料品に分けるのは面倒です。また友達とランチした時の費目は、食費? 交際費? といったことで悩むと、続けるのが嫌になってしまいます。 
 

(2)毎日つけるのが面倒

細かく記入していると時間がかかるので、ついつい後回しになります。レシートが無い支出、電子マネーで支払った場合など、収支が合わなくなる場合がありますが、翌日になると思い出せなくなり挫折してしまいます。
 
この2つを克服するのが“ザックリ”です。家計簿の目的は「何にいくら使ったかを知る」ことです。そのためには、使途不明金を無くすことが先決です。「今月は家計がピンチだけど、理由は分からない」ということはありませんか? 
 
「お財布の1万円がいつの間にか無くなっている」ということもあります。そのためには
1月12日 大根 150  白菜 220 … ではなく
1月12日 ○○スーパー 2,980   という書き方で十分だと思います。
 
家計簿の様式に縛られることはありません。書きやすいように自由に記入してください。ただし、家計簿の残高とお財布の残高が一致していることは、毎日確認してください。
 
毎日家計簿をつけると、自分の買い物のクセを知ることができます。レコーディングダイエットのように、書くことで「こんな買い物をしていた」という気づきに繋がります。この情報を基に、どのように管理していくかを考えます。
 
あくまでデータ収集なので、家計簿をつけて終わりではありません。無駄を省いて貯金ができたら半年後に欲しかったものを買う、といったお楽しみの光景が見えると、続けるモチベーションになると思います。 
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士
 

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