2019.01.28 家計

【相談実例】共働きなのに家計が苦しい!?そんなときの対処法

これからの超高齢化社会で勝ち組と言われる共働き夫婦ですが、弱点はないのでしょうか?
 
実は筆者のご相談者の中で、共働きなのに貯蓄が増えないどころか、家計が苦しいと悩むご家庭があります。同じような事例を検証すると、共通する問題点がいくつか見つかりました。とるべき対処法について解説してまいります。
 

共通の問題とその対処法 (使途不明金)

使途不明金とは、何に使ったのか分からないお金のことです。
 
家計簿をつけていても、なかなか把握できません。レシートを必ず残したり、なるべくデビットカードやクレジットカードで支払いをすれば、記録に残ります。しかし、日本では現金払いでしか対応していないお店も多数あるので、簡単ではありません。
 
共働き夫婦は、比較的使途不明金が多いという共通の問題があります。まずは年間収支表を作成して、使途不明金を把握しましょう。
 

共通の問題とその対処法 (固定費・変動費の見直し)

これも家計見直しでは定番ですが、よほどの無駄遣いをしていなければ、効果は限定的です。
 
固定費削減として効果を上げられるのは、住宅ローンや生命保険関係が主です。独立系のファイナンシャルプランナーに相談してみてください。
 
変動費の見直し候補は、食費と交際費とお小遣いです。食費はエンゲル係数(食費÷消費支出×100)が25%以上なら、節約を考えましょう。また、共働き夫婦の場合、趣味にお金をかけすぎる方が多い傾向にあります。
 
一気に減らすのは難しいので、優先順位をつけて減らせるものから始めてください。
 

共通の問題とその対処法 (秘密の口座)

これもよく見られる共通の問題点ですが、夫婦がお互いに知られたくない秘密の口座を複数持っていることがあります。
 
昭和の時代、お金の管理や子育てを任された妻は「ヘソクリ」という名前で、もしものときのお金を管理していました。おそらく現代の妻たちも、母親の教えを守っているのではないかと筆者は推測しております。
 
これは夫側のことですが、妻に内緒の給与振込口座を2~3個作っているケースです。それぞれ分散して振り込み、収入をごまかしているのです。ご相談時に銀行口座の一覧をお聞きすると、双方が一瞬答えに詰まることがよくあります。嘘はいずれバレるので、正直に打ち明けましょう。
 

育った環境で違う、お金の価値観

先日、新婚ほやほやの若い共働きのご夫婦がご相談に来られました。
 
将来のプランとして、子どもは2人ぐらい欲しい。家は戸建てが希望、4000万円ぐらいの予算で、とのご意向でした。「今の自分たちの収入で暮らしていけますか?」という、ごく一般的なご相談でした。
 
まだ若い2人とは言え、プラン作成のためのヒアリングの過程で、夫婦の考え方の違いが明らかになり、ビックリさせられました。
 
育った環境の異なる、もともと他人同士の夫婦の金銭感覚は、全然違うものです。中学、高校、大学と私立に通った人は、それが当たり前と認識しています。逆に、全て国公立で大学まで通った人だと、中学から私立ということに違和感を覚えるのです。
 
このような、家庭環境に根ざす違和感を放置してはいけません。子どもを中学から私立に通わせたいと考える側は、パートナーの協力が得られないなら自力で貯めようとします。その過程で、秘密の口座が作られ、使途不明金が拡大して家計を苦しめるのです。
 

ズバリ対処法はコレダ!!

お互いの収入・支出と貯蓄額、さらには将来こういうことにお金をかけたいという情報を共有するのが欠かせません。しかし、これが「言うは易く行うは難し」で、秘密を全て告白するのは勇気のいることです。
 
非難合戦にならないように、おおらかな態度で接するのが大事です。コミュニケーション不足が、将来とんでもない悲劇を生まないためにも、今のうちにトライしてください。くれぐれも夫婦ゲンカにならないようにご注意を。
 
執筆者:船津正明(ふなつまさあき)
CFP1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員1種 日商簿記2級 生命保険・損害保険募集人資格所属団体 日本FP協会 兵庫支部 幹事こうべ企業の窓口 会員認定NPO法人 はんしん高齢者くらしの相談室 正会員
 
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船津正明

執筆者:船津正明(ふなつまさあき)

CFP1級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員1種 日商簿記2級 生命保険・損害保険募集人資格
所属団体 日本FP協会 兵庫支部 幹事
こうべ企業の窓口 会員
認定NPO法人 はんしん高齢者くらしの相談室 正会員

2014年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設しました。 2015年より中小企業経営者をサポートする相談窓口「こうべ企業の窓口」の会員として、また認定NPO法人「はんしん高齢者くらしの相談室」の正会員として地元の高齢者をサポートする地域貢献活動も行っております。その結果、専門外のご相談にも対応出来る態勢が整いました。

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