更新日: 2021.05.25 家計

「夫婦の財布」がひとつだからといって油断禁物? 賢く貯蓄を増やす方法

執筆者 : 飯田道子

「夫婦の財布」がひとつだからといって油断禁物? 賢く貯蓄を増やす方法
夫婦それぞれで働いていても「財布はひとつだから安心!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、すべてのお金が“ガラス張り”になっていて見通せるわけではありません。また、自分の収入が下がっても相手の収入があるし……と、気楽に考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
 
「夫婦の財布」をひとつにした家庭の貯蓄方法と、その注意点を考えてみましょう。
 
飯田道子

執筆者:

執筆者:飯田道子(いいだ みちこ)

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。

https://paradisewave.jimdo.com/

飯田道子

執筆者:

執筆者:飯田道子(いいだ みちこ)

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。

https://paradisewave.jimdo.com/

何にどれくらい使っているのか知っていますか?

財布がひとつといっても、完全に“ガラス張り”にしてすべてを見通せている家庭と、必要な金額を出し合って財布をひとつにしているケースがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるのですが、大切なのは、何にどれくらい使っているのかを把握することです。
 
完全に財布がひとつの“ガラス張り”家庭の場合、誰が、何に、どれくらい使っているのかを把握できなければ、無駄遣いをしている可能性があります。例えば、子どもにお金を渡すときにも、何のために使うのか、何に使ったのかを確認すると良いでしょう。
 
必要なお金を出し合って財布をひとつにしている家庭の場合、その他のお金は自由としている家庭は少なくありません。このような家庭の場合、夫と妻のどちらかのみにお金が貯まっていたり、まったく貯蓄ができていなかったりします。
 
このような家計運営の場合、夫婦のどちらかに万一のことがあったときには、すぐに家計がまわらなくなってしまう可能性を秘めています。手遅れにならないうちに、対策しておくことが大切です。
 

家庭全体でポートフォリオを組む

たとえ夫婦であったとしても、貯蓄を相手任せにするのは危険です。夫婦は同じ道を進むのですから、運用方法についても双方が納得できるものに投資しましょう。
 
具体的には、必要なお金を出して手元に残っているお金があるようなケースであっても、積極的に運用するお金はいくらにするのか、いざというときに使うお金、つまり流動性の高い預貯金をいくらにするのかを話し合っておくことが必要です。
 
よりお金を貯めるには、家族の財布と夫婦それぞれの財布の全体を通して、ポートフォリオを組むことが必要です。
 
ここで大切なのは、グレーゾーンのお金なのですが、中でも見落としてしまいがちなのが保険契約です。個人名義で引き落としをしているからと、自分の財布から出している家庭もあるでしょう。
 
ただ、そもそも保険は自分が働けなくなったときや、家族が困らないようにするためのお金です。給与天引きでなければ、別途通帳を作り、夫婦の財布から出すようにし、お互いの保障内容を把握しておくといいかもしれません。
 
その他のお金の使い道として、例えばひと月のお小遣いはいくらなのかも明確にルール決めしておき、使いすぎをチェック! 一定金額以上の買い物をするときには、お互いの同意を得る、などのルールがあると良いですね。
 

ポートフォリオの組み方

実際にポートフォリオを組むといっても、相手のみが把握している部分がある場合は、難しく感じるかもしれません。
 
まずは、生活する上で必要なお金やお小遣いを除外します。夫婦共同で出し合っている財布の部分と、各自の財布も可能な限りお互いに知らせて、家計全体としポートフォリオを組んでいきます。
 
例えば、夫が株やFXなどを得意としているなら、妻は元本保証の商品をメインに投資するのもよいでしょう。そして、家計全体でどこまでリスクが取れるのかを把握して、運用するように心がけていくことをお勧めします。
 
ポートフォリオを組んだらそのままにせず、夫婦でどのように運用益が出ているのか、損失が出ているのかを把握しておき、今後の投資先を考えていくようにします。賢く貯めるには、面倒であっても、家族が使ったお金の流れを把握することです。
 
もちろん、分けて考えなければならい部分もあるでしょう。いきなりすべてを“ガラス張り”にするのは難しいかもしれませんが、徐々にオープンにし、本当の意味での「ひとつの財布」で運用を考えて、無駄なく投資ができるよう、体制を整えていきましょう。
 
執筆者:飯田道子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会