貯蓄ゼロの世帯が約5%? 世間の貯蓄平均額や加入している保険はどうなっているの?

配信日: 2021.11.04 更新日: 2024.10.10

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貯蓄ゼロの世帯が約5%? 世間の貯蓄平均額や加入している保険はどうなっているの?
何事も目標を定めることでペース配分ができたり、モチベーションが上がったりするもの。毎月の貯蓄に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。
 
実際、世間のみなさんは最終的にいくら貯めようと考えているのか、また現在の貯蓄額はいくらくらいなのか、SBIいきいき少額短期保険株式会社が発表した“貯蓄と保険”に関するアンケート調査の結果(※)を見てみましょう。
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今の貯蓄額は?貯蓄ゼロの世帯は約5%

この調査は、2人以上の世帯で世帯の家計や貯蓄を管理・掌握している全国の20歳以上の男女1112名を対象に行ったもの。まずは現在の貯蓄額をチェックしてみます。
 

【あなたの世帯の「貯蓄額」を教えてください】

1位:〜100万円未満 10.7%
2位:〜200万円未満 7.9%
3位:〜500万円未満 7.2%
4位:〜300万円未満 6.7%
5位:〜1000万円未満 5.8%
5位:〜5000万円以上 5.8%
7位:〜400万円未満 4.8%
8位:0円 4.7%
9位:〜2000万円未満 4.6%
10位:〜1500万円未満 4.0%
10位:〜3000万円未満 4.0%

 
TOP10は上記のとおり。まったく貯蓄がないという世帯は、全体のおよそ5%でした。もっとも多かった回答は、100万円未満。「答えたくない」と回答した20.2%を除くと、「0円〜500万円未満」が42.0%、「500万円〜5000万円以上」が37.9%という結果になりました。
 
この調査結果を見る限りだと、貯蓄はそこまで十分とは言えない世帯のほうが多いようです。
 

将来の生活に不安を感じるも、貯蓄の最終目標額は未定

では、世間の最終的な貯蓄目標額はいくらなのでしょうか。
 

【あなたの世帯の「貯蓄」の最終的な目標額を教えてください】

1位:特に決めていない 37.8%
2位:5000万円以上 12.9%
3位:〜1000万円 11.0%
4位:〜2000万円 7.5%
5位:〜500万円 4.3%
6位:〜3000万円 3.7%
7位:〜5000万円 3.3%
8位:〜300万円 3.1%
9位:〜100万円 2.0%
10位:〜600万円 1.9%

 
TOP10は上記のとおり。ダントツの1位は、「特に決めていない」という回答でした。とりあえず月々回せるだけ貯蓄に回し、コツコツ貯め続けていきたいという人が多いのかもしれません。続く2〜4位を見ても、やはりある程度まとまった金額を最終目標にしていることがわかります。
 
少数派ではありますが、なかには100万円や300万円を最終目標に掲げている人も。世帯ごとに事情はさまざまですが、やはり貯蓄はあるに越したことはないと考えている人のほうが多いことがわかりますね。
 
十分な貯蓄があれば、将来の不安も薄れるもの。世間のみなさんは将来に対してどれくらい不安をいだいているのでしょうか。
 

【現在の貯蓄状況で、将来の生活に不安を感じますか?(複数回答)】

1位:不安を感じる 44.3%
2位:どちらかといえば不安を感じる 31.7%
3位:どちらでもない 12.9%
4位:どちらかといえば不安を感じない 6.7%
5位:不安を感じない 3.3%

 
不安を感じる計が8割近くという結果に。みなさん、現在の貯蓄状況では将来の生活が不安だと思っていることがわかります。
 
この調査結果をまとめると、「現在の貯蓄は500万円未満」で貯蓄の最終的な目標額は特に決めておらず、漠然と将来の生活に不安を感じている人が多いという事実が見えてきました。
 

将来のために加入している保険とその見直しは?

最後に、将来のために加入している保険について見てみましょう。
 

【あなたまたはあなたの家族が、将来のために加入している保険を教えてください(複数回答)】

1位:生命保険 64.7%
2位:医療保険 57.3%
3位:がん保険 39.8%
4位:個人年金保険 30.3%
5位:共済 18.4%

 
半数以上の人が入っている保険は、生命保険と医療保険という結果に。自分や家族に万が一のことがあったときに備えている人が多いということでしょうか。ちなみに、加入していないと回答した人は9.0%でした。
 
保険は入りっぱなしではなく定期的に見直すといいとされていますが、実際に見直している人はどれくらいいるのでしょうか。
 

【保険の見直しを定期的に行っていますか】

●行っている 50.6%
●行っていない 46.9%

 
ちょうど半数程度の人が定期的に保険の見直しをしていることがわかります。見直すことでよりいい保障内容のものや保険料の安いものに変えることもできますよね。
 
保険の見直しを行ったきっかけ・目的について具体的に聞くと、1位は「保険料をもっと安くしたい」(64.9%)、2位は「保障を厚くしたい」(37.5%)、3位は「家族構成が変化したため」(30.8%)でした。保険を見直すことの一番の目的は、保険料を安く抑えるということのようです。
 
将来に備えるために、まずは現在の貯蓄額を明らかにし、具体的な最終目標額を決めるところから始めるといいかもしれません。必要に応じて保険の見直しを行い、保険料を抑えることも大切ですね。
 
※SBIいきいき少額短期保険株式会社 【“貯蓄と保険”に関するアンケート調査を実施】10月17日は「貯蓄の日」、世帯の貯蓄額「~100万円未満」が最多
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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