40代子育て世帯の平均貯蓄額は? 30代の頃より増えてる?
配信日: 2021.12.18 更新日: 2024.10.10
そんな気になる40代の平均貯蓄額について見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
40代は子育て世代!費用負担が増加
40代既婚者といえば、一般的には子育て真っ最中の時期にあたります。子どもの人数にもよりますが、何かとお金がかかるのが時期ではないでしょうか。
最近では晩婚化が進んでいることに加えて、少子高齢化がますます加速しています。子どもが少ない分だけ、一人当たりの成長に伴って生じる費用を手厚くすることが可能です。
食費をはじめとする生活費はもとより、小学校に上がる頃になると塾代や習い事の月謝などの費用負担が生じてきます。そうなると当然ながら、保護者の負担は増えることになります。
住居費負担が家計の重荷に
子どもの成長に伴って生じる費用以外にも、40代は何かと多くの出費がかさむものです。その代表的なものとして挙げられるのが住居費といえるでしょう。
40代になり、家族を持つようになるとマイホームへの憧れを抱くようになります。結婚前の20代や30代のうちに十分な貯蓄をしていればそれを頭金にすることができ、住宅ローンを比較的楽に組むことができます。
そうでもなければ、毎月の返済額が家計に重くのしかかるのも事実です。日本銀行が政策として掲げる「マイナス金利」により、住宅ローン金利は低く抑えられていますが、毎月10万円を超える返済を20年以上にわたって続ける必要がある世帯は少なくありません。
かかる生活費も多い!40代貯蓄が伸び悩む理由とは
厚生労働省が平成19年に発表した国民生活基礎調査の概況によれば、40代の平均貯蓄額はおおむね886万円ほどです。
この金額については独身者や既婚者で子どもを持たない世帯も含まれることから、あくまでも参考程度として見る必要があります。参考までに、40代同様に子育てに追われる30代のおおむね515万円よりは上回っているのが現実です。
このような結果になる背景として、先述したような子どもの教育費や住宅ローン返済などに対する準備を念頭に置いていることが考えられます。
おおむね886万円と900万円にも迫る貯蓄がある40代の子育て世帯ですが、自身の30代の頃から思ったほど増えていないと感じている人は多いかもしれません。そこには、仮に多く稼いだとしてもその分多くの生活費がかかり、貯蓄額が伸びないという実態があります。
節約の徹底でも貯蓄が増えない?
「真面目にコツコツ働いているのに貯蓄が増えない」と思う40代子育て世帯は多いのではないでしょうか。
夫婦共働きで節約生活を徹底している世帯も多くあります。にもかかわらず、貯蓄額が伸びずに生活が楽にならないのは給与自体が伸びていないからです。米国やヨーロッパ諸国などが多くを占める先進国の中で、日本の経済成長率は極めて低い水準にあります。
その一方で、自民党安倍政権下で二度の消費税増税などが行われました。先に触れた「40代の貯蓄額」には反映されていませんが、2020年以降発生している新型コロナウイルスまん延がもたらす悪影響も考慮しなければいけません。
先頃、総理大臣となった現在の首相は経済優先の政策を行うことを表明するなど、国民目線を意識した発言があります。年収による制限はあるものの、子ども一人当たり10万円の支給など子育て世帯に恩恵がもたらされることに期待したいところです。
やっぱり気になる貯蓄額!40代子育て世帯の実態
結婚して子育て中の40代世帯は、いくらお金があっても足りない状況です。小さいうちから塾や習い事を行うのが一般的になり、その費用負担が重くのしかかります。加えて、住宅ローンの返済に追われるなど、想像以上に出費がかさむのも事実。
そんな40代の平均貯蓄は約886万円であり多くの人が自身の30代の頃と比較した場合、その伸び幅の少なさを実感するのではないでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部