家庭に眠る「かくれ資産」は約43兆円? 不用品の処分はどうしてる?
配信日: 2021.12.22 更新日: 2024.10.10
株式会社メルカリは、「日本の家庭に眠る“かくれ資産”」に関する調査を実施しました(※)。2018年にも行われたこの調査。今回、家庭の“かくれ資産”状況はどうなっているのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本全国の家庭に眠る“かくれ資産”は約43兆7269億円?
日本全国の家庭に眠る“かくれ資産”の総額を算出したところ、なんと、推計約43兆7269億円となりました。国民一人あたりの平均“かくれ資産”は、34万5246円にもなります。
一人あたりが保有する平均“かくれ資産”が最も多いカテゴリーは「書籍・CD・ゲーム」で、12万1493円(35.2%)、次いで「服飾雑貨」が11万7078円(33.9%)で、この2つで約7割を占めました。
「書籍・CD・ゲーム」は2018年11月の調査では6万1050円だったのが、今回の調査では12万1493円と、約2倍に増加していることがわかりました。他のカテゴリーではそれほど変化がなく、コロナ禍の「巣ごもり需要」により、このカテゴリーが増えたようです。
“かくれ資産”は60代女性が最も持っている?
1世帯あたりの平均“かくれ資産”は、73万4939円となりました。次に、世帯別の平均“かくれ資産”を算出したところ、単身世帯が35万2406円、20代・30代夫婦2人世帯が46万6250円、夫婦と子ども(15歳未満)の3人世帯が57万1588円、50代・60代夫婦2人世帯が100万2870円となりました。
性年代別の一人あたり平均“かくれ資産”は、60代女性が平均56万4256円で最も多いことがわかりました。貴金属や着物類などを持っている人が多いのではないでしょうか。前回と比較すると、最も増加したのは40代女性で48.1%増となりました。最も減少したのは20代男性で38%減となりました。
地方別の一人あたり“かくれ資産”が最も多いのは、「中国・四国地方」で40万2893円となりました。次いで「北海道・東北地方」が40万1962円、「東京都内」が36万9193円で続きました。前回と比較すると「北海道・東北地方」が11万5935円と、40.5%も増加しています。一方、「中部地方」のみ前回より減少しています。
ゴミとして廃棄する前にフリマアプリでいくらで売れるか調べてみては?
家庭に眠っている不要品のうち、今年の大掃除で捨てる予定の不要品の数量を調査し、その数量を、「メルカリ」の平均取引価格と掛けあわせ、今年の大掃除で捨てる不要品を金額換算しました。その結果、大掃除で捨てられる不要品は日本全国で推計約5兆8129億円になることがわかりました。国民一人あたり平均4万5896円となります。
不要品を処分する際最も頻繁に行うのは、「ゴミとして廃棄」という回答が50.1%となりましたが、前回調査と比較すると10.8%減少しています。一方、「フリマアプリでの販売」は24.6%で前回より10%増加、「家族・友人・知人等への譲渡」は28.7%で7.4%増加していることがわかりました。
年代別に見ると、10代、50代、60代では「家族・友人・知人等への譲渡(有償・無償含む)が最も多く、20代、30代、40代では「ゴミとして廃棄」が最も多い結果となりました。また、10代、20代では「フリマアプリでの販売」が2位となっており、特に10代は「ゴミとして廃棄」より「フリマアプリでの販売」の割合が高いことがわかりました。
若い世代は不要なものはフリマアプリで販売し、その利益で欲しいものを買うなど、フリマアプリをうまく活用しているようです。ゴミに出すなら0円ですし、粗大ゴミの場合は有償で引き取ってもらわなくてはなりません。
フリマアプリなら思わぬものが売れることもあり、不要品からお金が生まれます。もし捨てようと思うものがあったら、まずはフリマアプリでどのくらいの価格で取引されているかチェックして、売れそうなものは販売してみてはいかがでしょう。もちろん、エコにもつながりますね。
※株式会社メルカリ<2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査>国民一人あたり“かくれ資産”は平均約34.5万円
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部