お金の勉強をして得られるメリットは? 将来の不安を軽減するための5ステップ
配信日: 2022.07.20 更新日: 2024.10.10
日本の学校教育では、2022年より家庭科で資産形成の授業が開始されましたが、それまでは詳しく教えてくれなかったので、自分で学ぼうとする姿勢が重要です。
そこでこの記事では、お金について勉強するメリットを紹介し、将来の不安を軽減する方法も詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
お金について学ぶメリット
お金に関して学ぶことには多くのメリットがあります。そのなかでも特に大きいのは、将来の不安を軽減しやすくなることです。貯蓄をしている人は多いですが、低金利の時代が続いているので、それだけでは資産の増加を見込めません。お金について詳しくなれば、老後に向けた資産形成の選択肢を増やせます。
また、損をしてしまうリスクの回避も可能です。例えば、保険を契約する際、掛け金に見合わないオプションの判断が容易になります。さらに、日常生活で不要な支出を減らせることや、ローンを効率的に組めることなどもメリットです。
このように、お金の知識は自立的に安心して過ごせる人生につながります。
不安を軽減するステップ -準備段階-
以下に挙げるのは将来の不安を軽減する具体的な方法です。5つのステップのうち、ここでは準備段階に該当する2点について紹介します。
・【ステップ1】お金の基礎知識を習得
まず、お金に関する基本を学習しておく必要があります。セミナーに参加するという手もありますが、インターネットを活用して無料で勉強することも可能です。例えば、金融庁のホームページでは、家計管理や資産運用について学べる資料が公開されています。
・【ステップ2】家計の現状を整理
次は自分の家計にフォーカスします。どのような事柄にいくら支出しているのか把握しなければなりません。光熱費や通信費、食費など、カテゴリに分けて細かくリストアップしていきます。実情が分かるだけでも、漠然とした不安が和らぐ場合もあるでしょう。
不安を軽減するステップ -資産の扱い-
5つのステップのうち、残りの3点は資産の扱いに関するものです。
・【ステップ3】必須でない費用の削減
ステップ2で作成したリストには、家賃などの必須の費用とそうではない費用が混在しています。そこで、後者だけを抽出して優先順位を考えましょう。優先度が低いものから削減する方向で検討し、今後の生活のなかで実践していきます。
・【ステップ4】余剰金を貯蓄
利子が期待できないとはいえ、預貯金が少ないと不安になる人も多いでしょう。急な出費に備え、すぐに引き出せるお金があることも安心感につながります。家計の見直しで浮いたお金などを貯蓄に回し、少なくとも1年分ぐらいの生活費は確保しておくのが望ましいです。
・【ステップ5】積極的な資産運用
定期預金をしていても、物価が上がれば相対的にその価値は下がります。老後の生活資金を増やしたい人は、積極的に資産運用も進めておくのが得策です。投資には多くの種類がありますが、不安の解消に重点を置くなら、リスクが高いものは避ける必要があります。したがって、政府が推奨する制度などの活用から始めるとよいでしょう。
お金に関する学びが人生を豊かに!
将来に不安を感じる大きな原因として、知識の欠如が挙げられます。お金について学び、現状を正しく把握しておくと、どのような対策が適切なのか考えやすいです。費用の削減や貯蓄、資産運用といった具体的な方法の実践が可能になります。メリットがとても多いので、今後の人生をしっかり見据え、この機会にお金の勉強を始めてみましょう。
出典
金融庁 基礎から学べる金融ガイド
金融庁 社会人になる方へ
金融庁 高校向け 金融経済教育指導教材の公表について
厚生労働省 iDeCoの概要
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部