更新日: 2024.10.10 その他家計
【節約】「エアコンだけ」「サーキュレーター併用」で電気代はどれだけ変わる?
ただ、サーキュレーターも稼働させれば電気代がかさむので、エアコンとの併用で実際に電気代が節約できるのか、なお疑問が残るところではあります。
では、エアコンだけを使った場合に比べて、サーキュレーターを併用するとどれだけ電気代は変わるのでしょうか。検証してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンを1日中使ったときの電気代の目安は?
電気料金の計算は、消費電力と料金単価を掛け合わせることで1時間当たりの電気代を算出することができます。全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電気代の目安が1kWh当たり27円なので、これを目安にエアコンだけ稼働させた場合の電気代を割り出します。
エアコンの定格消費電力を880Wすると、エアコンを1時間稼働させたときの電気代は「0.88kWh×27円=23.76円」です。仮にエアコンを1日に12時間使用したとすれば、23.76円×12時間=285.12円。つまり、エアコンだけの電気代で1日に約285円かかるという計算となります。
サーキュレーターの電気代は?
サーキュレーターの電気代も、エアコンと同様の計算式で求めることができます。一般的なサーキュレーターの消費電力は21W程度です。サーキュレーターを1時間稼働させた場合の電気代は、「0.021kWh×27円=0.567円」となります。すなわち、サーキュレーターを12時間稼働させても、電気代は6円程度しかかからないという計算です。
では、エアコンだけ使った場合の電気代と、サーキュレーターを併用した場合の電気代を比較してみましょう。もちろん、サーキュレーターを稼働しながらエアコンをそのまま使えば、電気代は単純にエアコンの電気代とサーキュレーターの電気代を合わせた数字になります。
しかし、サーキュレーターを使うことで、部屋の空気を効率的に循環させることが可能です。そうすることによって、エアコンの冷暖房効率を高められるので、設定温度を変えることもできるようになります。
仮に冷房使用時に設定温度を1度上げれば、消費電力は約13%削減することができます。定格消費電力880Wのエアコンの場合、設定温度を1度上げるだけで約114Wの消費電力を削減できる計算です。エアコンだけ使っていた場合、1日12時間の使用で約285円の電気代がかかっていました。
ここにサーキュレーターを使用することによって設定温度を1度上げることができれば、「0.114kWh×27円=3.078円」で1時間当たり約3円、12時間で約37円電気代を節約することができます。
エアコンの設定温度によっては、サーキュレーター併用のほうが安くなる
エアコンの設定温度を1度上げれば、1日12時間稼働させた場合の電気代は「約285円-約37円=約248円」です。サーキュレーターを併用していても、12時間の稼働で電気代は6円程度なので、エアコンの電気代と合わせても約254円に過ぎません。
つまり、エアコンの設定温度によっては、エアコンだけ稼働させた場合に比べて、サーキュレーターを併用したほうが電気代を約31円削減できる計算となります。1ヶ月に換算すると、約930円も電気代が変わってきます。
エアコンの電気代を節約したいならサーキュレーターを併用しよう
エアコンは、設定温度を1度変えるだけでも大きな節電効果を得ることができます。サーキュレーターを併用すれば、冷暖房効率が上がってエアコンを最大出力させる必要がなくなります。
その結果、エアコンとサーキュレーターの2台を稼働させていても、エアコンのみの稼働に比べて電気代が削減できる場合もあるというわけです。
設定温度を2~3度変えれば、さらに大きな節約につながります。エアコンの電気代を少しでも抑えたいなら、サーキュレーターを併用して効率的に空調を整える方法が得策だといえるでしょう。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部