今回は、あなたが欲しい物を手に入れるすてきな方法を紹介します。
ロレックス1本＝なんとなく買った飲み物×2000日分
まず、1枚の紙を用意してください。そして、真ん中に1本の縦線を引きましょう。次に、左側に「あなたがいま欲しい物」とその値段を書いてみてください。
例えば、近年、価格が高騰している高級腕時計「ロレックス」。正規品販売店での価格は100万円前後の製品が多いです。次に、右側に「今日あなたが使った飲み物代」を書いてみてください。
例えば、通勤時にコンビニで買ったコーヒー150円、会社に着いてから自動販売機で買ったコーヒー100円、昼食時にコンビニで買ったお茶150円、夕方に一息するため自動販売機で買ったコーヒー100円。そうして1日に500円の飲み物代を使っているとします。それでは、先ほどのロレックスの価格100万円を1日の飲み物代500円で割ってみましょう。結果は2000日、約5年半でロレックスが買える金額になります。
飲み物代は決して安くはない
紙に書き出すことは、一定の効果があります。手を動かし、視覚で確認することで、強く意識することが可能になります。「ロレックスなんて買えない」と思う反面、普段の飲み物代は無意識のうちに使っています。
約5年半というと、とても長い期間のように感じますが、飲み物を無意識に買っている習慣もそのくらい続いている場合もあるでしょう。そう考えると、「たかが飲み物代」というよりも、ずっと大きな支出に感じられるのではないでしょうか。
飲み物代を節約する方法
ちりも積もれば、飲み物代は高級腕時計にも匹敵する値段になることが分かりました。一方で、飲み物代を節約することであなたの欲しい物を手に入れることもできます。飲み物代を節約する方法をいくつか紹介します。
コンビニの利用は控える
コンビニはとても便利です。便利な分、価格が高く設定されています。また、飲み物と一緒にスイーツを購入するなど、関連購買が起こりやすいです。飲み物代だけでなく、無駄な出費を節約するためにも、コンビニの利用は控えましょう。
ECサイトでまとめ買い
日用品や食品など、何か決まった飲み物があれば、ECサイト（インターネット上のショッピングサイト）でまとめて購入することで飲み物代を抑えることが可能です。その際、ポイントサイトを経由することでさらにお得になります。
水筒を活用する
お茶など、水分補給に必要な飲み物は必要です。自宅で緑茶や紅茶を作り、水筒に入れて持っていくことで飲み物代を大きく節約することが可能です。朝はバタバタしていてそんな時間はないという方は、前日の夜に水出しで準備しておきましょう。
その飲み物は生活を豊かにするものか
「朝、入れたてのコーヒーを飲むのが趣味」という方もいることでしょう。そのような、自分の生活を豊かにするための飲み物代を節約する必要は全くありません。
「ただなんとなく習慣で買ってしまっている缶コーヒー代」を節約することが大事なのです。飲み物を買うときは常に「その飲み物代は自分の生活を豊かにするのか？」と、自分に問いかけてみてください。
いますぐ行動しましょう
日々の生活で飲み物を買う機会は多いだけに、節約のチャンスも多いのです。チャレンジしようと思えば、いますぐ始められます。たかが飲み物代、されど飲み物代です。身近なことから始めることで、節約マインドが身につき、大きな出費も抑えられるようになります。ロレックスと飲み物、あなたはどちらを買いますか？
執筆者：柳沢俊宏
１級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表
