更新日: 2024.10.10 貯金

お金が貯まらない原因は、その「部屋の向き」にある?貯金ができる部屋のポイントとは

お金が貯まらない原因は、その「部屋の向き」にある?貯金ができる部屋のポイントとは
ちなみに、風水の話ではありません。
 
今回は、家計収支の中の固定費(光熱費)に注目した、「何もしなくても自然とお金が貯まる」カラクリの紹介です。
 
そろそろ引っ越しを検討している人、マイホームの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
 
それ以外の人も、「お金が貯まらないのは、この部屋に問題あるから!」……なんて、少し気持ちが楽になるかもしれません。
平田純子

Text:平田純子(ひらた じゅんこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター
大阪市立大学・生活科学部・住居学科卒業。電機メーカーで商品企画の仕事を経て、好きが高じて、株式会社良品計画に中途入社。無印良品の店舗にて、家具やカーテン、照明のコーディネート提案を得意とする店長として10年以上勤務。しかしある時、お金に無計画・無頓着に過ごした自身のこれまでの人生を振り返り、後悔の念。豊かな人生を送るために、ライフプランニングの必要性を痛感。その必要性をより多くの人に伝えたいとの思いで、ファイナンシャルプランナーを志す。
現在、ファイナンシャルプランナーとして、ライフプランとキャッシュフロー分析・アドバイスを個別相談で行う傍ら、セミナー講師,や執筆も行う。得意分野はライフプラン(資金計画)、生命保険見直し、資産形成・運用。お金の相談に加えて、インテリア計画や片付け、収納計画についても、ご要望に応じて相談を承っている。
https://hataraku-okane.com/

春夏秋冬、お財布に差が出るのは冬。東西南北、選ぶべきは南

部屋の中を快適に保つための必需品、冬は暖房、夏は冷房。冬は光熱費が高くて大変と、お悩みの人も多いことでしょう。
 
外の気温と室内の快適気温(設定温度)の温度差が大きければ大きいほど、多くのエネルギーを(電気)を要します。必然的に、夏より冬に電気代は偏ってしまいます。
 
つまり、冬は電気を使わずにいかに室内温度を暖かく保つか、が懐(お財布)の暖かさに直結するのです。
 
太陽熱は、私たちが無料で受け取れる貴重な熱源です。私は登山をするのですが、2000~3000m級の山頂の夜明け前は、夏でも非常に寒くダウンジャケットが手放せません。
 
しかし、ご来光を迎え太陽が出てくると、ほんの少しの光でも本当に暖かく、太陽のパワーとそのありがたさを身に染みて感じます。自然って凄い、といつも思います。
 
この天然の熱源を、住環境に利用しない手はありません。特に効果が高いのが冬。冬は、太陽高度が低く部屋の奥まで太陽光が届きます。昼間に太陽光で暖められた室内温度は、夕暮れ後、時間とともに下がって行きますが、多少夜まで保たれています。
 
外から帰ってくると、南向きの部屋のその暖かさを実感します。その結果、南向きの部屋は、暖房に使う電気エネルギーを節約できるという仕組みです。
 
南向きの部屋は、明るいだけじゃない! 居住開始後も継続的に家庭のお財布事情に効いてくるのです。やはり選ぶべきは、南向きの部屋ですね。
 
補足ですが、東向きや西向きは、夏にその影響が大きいのです。夏の強い光線が、東西から高度が低い状態で部屋の奥まで入ってきます。その結果、東向きの部屋は朝からうだるように暑く、西向きの部屋は午後、耐えられないほど暑くなってしまうのです。
 
その点、夏の南からの太陽光は、高度が高いため部屋の奥までは入ってきません。南向きは、夏でもやはり優秀です。それでも、夏は外気自体が高いので、どちら向きの部屋でも暑いのには変わりありません。
 

南向きが駄目でもあきらめないで! 貯金ができる部屋のポイントあれこれ一挙紹介

いつでも南向きの部屋が実現できるとは限りません。でも諦めないで。そのほかにも、冬の光熱費を削減できる、お財布に優しい住環境の整え方をまとめてお伝えします。
 
・(これから家を建てるなら)壁、天井(屋根)、床の素材は断熱素材を選び、それぞれの内部に断熱素材をしっかり充填する。外気に面している面の中身が重要です。
・窓の面積を必要以上に大きい部屋にしない(ガラスは熱を通しやすい)。
・角部屋は避ける(外気に触れている面積が多いと寒い)。
・自身の住まいの階下は空間という部屋を避ける(マンションで駐車場の真上の部屋は寒い)。
・最上階は避ける(外気に接しているため冬寒いという以上に夏暑い)。
・窓装飾は、布、しかも厚手、二重、遮熱効果のある素材を選ぶ(布は熱を通しにくい)。
・(冬は)部屋にウール素材のラグカーペットを敷く、(夏は)イグサや麻が涼しい。
・エアコンで部屋全体を温めるよりは、少人数であれば電気カーペット、1人であれば電気ひざ掛けを活用する。
 
自然の力、部屋選びのポイント、さまざまなアイテムの活用など、知恵を絞り工夫をすることによって、暮らしを楽しく快適に。結果として、お金を貯めることにもつながったら、言うことなしですね。
 
Text:平田 純子(ひらた じゅんこ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター

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