更新日: 2022.12.23 その他家計

年末年始は本当に出費が増える!? 家計調査報告書で見る出費の移り変わり

年末年始は本当に出費が増える!? 家計調査報告書で見る出費の移り変わり
年末年始はイベントがたくさんあります。年末にはクリスマスや大みそか、年始は正月や初詣などを楽しみにしている人も多いでしょう。
 
ただ、イベントが多ければ、その分だけ出費も増えます。クリスマスにはプレゼントを贈ったり、大みそかや正月は豪華な料理を用意したりするなど、さまざまなイベントを楽しむことで家計を圧迫することも。
 
では、年末年始は実際どれだけ出費が増えるのでしょうか? 家計調査報告書から年末年始の出費の移り変わりをみてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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年末年始とその直前と直後の消費支出は?

年末年始に該当する月は、主に12月と1月です。年末年始の出費と比較するため、その直前の11月、そして直後の2月の出費も合わせて、まずは総務省の家計調査報告書からみてみましょう。
 
【2021年11月】
・2人以上の世帯の消費支出…27万7029円
その内
・食費…7万8490円
・光熱・水道費…1万9821円
 
【2021年12月】
・2人以上の世帯の消費支出…31万7206円
その内
・食費…9万9518円
・光熱・水道費…2万2251円
 
【2022年1月
・2人以上の世帯の消費支出…28万7801円
その内
・食費…7万5974円
・光熱・水道費…2万7663円
 
【2022年2月】
・2人以上の世帯の消費支出…25万7887円
その内
・食費…7万1655円
・光熱・水道費…3万1233円
 
直前と直後の11月、2月と比較して、12月と1月の消費支出は総じて高めなことが分かります。特に年末の12月は、前月の11月に比べて消費支出の総額が、約4万円も違います。12月はほかの月に比べて特に食費が高く、やはり年末のイベントや年始の準備に向けて出費がかさむようです。
 
一方、年始の1月も消費支出は高めです。翌月2月と比較して、1月は3万円ほど支出が高い水準となっています。ただ、12月に比べると、1月は出費の程度も少し落ち着いてくるようです。
 

年末年始は光熱費が家計を圧迫

イベントの多い年末年始はその分、出費もかさみますが、それ以外にも家計を圧迫する要因があります。それが光熱費です。年末から年始にかけては冬が本格化してくるため、特に光熱費は12月以降に高くなる傾向があります。
 
光熱費の中でも、電気代とガス代は11月から2月にかけて徐々に高騰しています。最も高くなるのは2月ですが、12月や1月も非常に高い水準です。
 
年末年始は出費が多いといわれるのは、単にお金のかかるイベントが増えるだけではなく、季節の移り変わりによる光熱費の高騰も要因の1つになっているようです。
 

財布のひもが緩みがち?家計をしっかり管理しよう

家計調査のデータを参照すると、やはり年末年始はほかの月に比べて出費がかさむようです。イベントに応じて家族が集まることも多く、特に年末は帰省する人が増えるため、家計の収支が赤字になってしまう人も多いのではないでしょうか。
 
また、本格的な冬を迎えて、電気代やガス代が家計を圧迫しやすい側面もあります。特に今年は電気代、ガス代ともに昨年の2021年よりも高騰しています。
 
年末年始はつい、財布のひもが緩みがちにはなりますが、家計収支を赤字にしないよう、節約を意識するなどしっかり管理していく必要がありそうです。
 

出典

総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年11月
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年12月
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年1月
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年2月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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