更新日: 2024.10.10 その他家計
エアコン暖房こまめなON / OFFは節電になる? 極寒に備えて電気代を節約するには?
エアコン暖房の電気代が気になるために、どんなに短時間の外出でもエアコン暖房をオフにしている方もいるかもしれません。しかし、外出時間によっては、エアコンをつけっぱなしにした方が節電効果が高い場合があるのです。
本記事では、エアコンの暖房の「こまめにON / OFF」と「つけたまま」の状態の節電効果、家庭でできるエアコン暖房の電気代を節約する方法を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
エアコンの暖房は「こまめにON / OFF」「つけたまま」のどちらが節電に効果的?
エアコンの暖房は、起動したときに電力を多く消費する傾向にあります。寒さが厳しい場合、室温を設定温度に上げるためのパワーが必要となるからです。
ただし、常時エアコンをつけっぱなしにしていれば、節電が可能なわけではありません。
ダイキン工業株式会社が2018年に行った実験によると、以下のように家を空ける時間に応じて、ON / OFF、つけたままのそれぞれを使い分けることで、節電につながる可能性が高まります。
【30分~1時間程度の外出】
寒い日に暖房をOFFにすると室内温度が一気に下がります。短時間の外出であれば、つけっぱなしにするとよいでしょう。
【数時間を超える外出】
外出時間が2時間を超える場合、その都度エアコンの暖房をOFFにしましょう。こまめにON / OFFするのに節電効果は期待できませんが、2時間を超えるようなら電気代を抑えられる可能性が高いです。
エアコンの暖房にかかる電気代を節約する方法
今からすぐに家庭でできる、エアコン暖房の電気代を節約する方法をみてみましょう。
●エアコンのフィルターを掃除する
●断熱シートや断熱カーテンを活用する
●エアコンの設定温度を下げる
●サーキュレーターや扇風機とエアコンを併用する
どの方法も簡単に実行できる方法ですので、ぜひ試してみてください。エアコン暖房の電気代を節約できれば、家庭の電気代そのものの支出を抑えられる可能性が高いです。
エアコンのフィルターを掃除する
エアコン暖房の電気代節約のために、フィルター掃除を定期的に行うようにしてください。フィルターにホコリがたまると目詰まりを起こし、空気を取り入れる量が落ちます。余計なパワーを使うことになり、効率のよい運転ができません。フィルター掃除は節電において重要です。
断熱シートや断熱カーテンを活用する
室内の熱は窓から出ていきやすいため、窓ガラスに断熱シートを貼る、断熱カーテンを活用するなどしてみてください。いずれも外からの冷気を遮断したり、室内の暖気を逃さなかったりする効果があるからです。
その際に床まで届く丈の長いカーテンを選んだり、カーテンを2重にしたりすれば、暖房効果がより高まるでしょう。また、断熱カーテンは、熱気も遮断してくれますので、冬だけでなく夏の電気代節約にも役立ちます。
エアコンの設定温度を下げる
エアコン暖房の設定温度を下げることを心がけてみるのも、節電に効果的です。環境省の推奨する暖房の設定温度は20度なので、これよりも大幅に高く設定している場合は見直しを検討しましょう。
ただし、20度を推奨するといっても、住宅が鉄筋か木造か、また築年数や居住地域によって適した設定温度が異なります。健康を害しない程度の温度を見極めた上で、設定してみてください。
サーキュレーターや扇風機と併用すればより暖かさを感じられる
エアコン暖房の電気代節約につながる方法ではありませんが、サーキュレーターや先夫気とエアコンを併用すれば、室内の空気循環が可能です。
暖かい空気は上に移動する性質があるため、サーキュレーターや扇風機を上向きにすることで空気が循環し、足元が寒いといった状態を避けられます。
ただし、人に風が当たると体感温度を下げてしまうため、サーキュレーターや扇風機の向きには注意しましょう。
エアコン暖房の節電方法を活用して毎月の電気代をおさえよう
外気と室温の差が大きい冬は、室内温度を上げる際にエアコン暖房の消費電気量が多くなります。そのため、エアコン暖房の電気代を節約したいときは、外出時間によって「こまめにON / OFF」と「つけっぱなし」を上手に使い分けてください。
そのほか、エアコンのフィルターを掃除したり、エアコンの設定温度を下げたりするといった節電方法を積極的に取り入れることも重要です。
出典
ダイキン工業株式会社 冬場のエアコンの効率的な使い方 京都市内・築15年・マンションでの検証結果
環境省 温室効果ガス排出削減等指針 空調設定温度・湿度の適正化
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部