更新日: 2023.02.08 働き方

31歳「年収350万」ですが少ないでしょうか? 副業などしたほうがよいですか?

31歳「年収350万」ですが少ないでしょうか? 副業などしたほうがよいですか?
30代になると就職して10年ほどたつ人も徐々に増えてくるため、同年代でも年収に差が出始めます。また、この頃の年収が生涯賃金を決める重要な要素になるケースも少なくありません。31歳で「年収350万円」は、高いのか安いのか気になるところでしょう。
 
本記事では、30代前半の平均年収が全世代と比較してどの程度であるのか、収入を増やすための方法について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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日本人の平均年収はどのくらい?

ここでは、日本人の給与所得者全体の平均年収と30代前半の平均年収を紹介します。
 

・日本人の平均年収は約440万円

国税庁の発表している「令和3年分 民間給与実態統計調査」の結果報告によると、日本人の給与所得者全体の平均年収は443万円となっています。あくまでも給与所得者に限ったデータではありますが、アルバイトやパートタイマーとして働く人も含んでいるため、日本人全体の年間平均所得と比較してもそこまで大差はないでしょう。
 
年収が350万円の場合、全世代の平均年収よりも90万円ほど低いことになります。
 

・30代前半の平均年収は?

同調査の結果報告には、給与所得者の年齢階層別の平均給与もまとめられています。それによると、30~34歳の階層の平均給与は413万円となっています。同階層の男性は472万円、女性は322万円です。31歳は30代になったばかりですが、年収350万円の場合、30~34歳の平均年収と比較すると60万円ほど低い状況です。ただ、31歳の女性であれば、平均年収よりも30万円ほど高いことになります。
 

年収を増やす方法を紹介


 
31歳で「年収350万円」は、日本人の平均年収や、同年代の平均年収と比較してもけっして高いとはいえません。定年まで所属しても昇級昇格による昇給の見通しがないなどの事情があるのであれば、収入を増やすために何かしらの行動に出る必要があるでしょう。ここからは、年収を増やすための方法をいくつか紹介します。
 

・転職を検討する

転職により業種や職種を変えることで収入が増えるケースがあります。もちろん同業種・同職種でも企業を変えれば収入がアップする可能性はあるでしょう。しかし、31歳で平均年収を下回っている場合、企業を移るだけでは平均に到達するほどの年収アップは望めないケースが大半です。新たに資格を取得したり勉強したりしつつ、キャリアの再構築へとつながる転職が年収アップには効果的です。
 

・副業を始める

勤める企業はそのままで、副業を始めてトータルの年収を増やす方法もあります。副業の場合、本業と両立させながら即座に収入を増やせるとは限りません。年単位で継続しながら、徐々に収入を増やしていくのが一般的です。そのため、長期間にわたり取り組める仕事や、自分の知識やスキルを生かせる仕事を選ぶとよいでしょう。
 

・資産運用に取り組む

直近の収入を増やすのではなく、定年後にある程度の資産が増えていればよいと考えるのであれば資産運用を始めるのも一案です。投機的な運用はリスクが高く、逆に資産が減ってしまう恐れがあるので安易に手を出すのは危険です。
 
しかし、長期投資であれば、数十年後に資産を増やせる可能性があります。「iDeCo」や「NISA」などといった制度を利用すると、運用益が非課税になったり所得の控除が受けられたりするなど、税制面で優遇されます。長期的な資産運用を目指すのであれば検討する価値があるでしょう。
 

30代から年収を増やしたいなら転職や副業の検討が必要

日本の30代前半の給与所得者の平均年収は410万円ほどです。31歳で「年収350万円」は、平均よりも低いといえます。企業や職種などにもよりますが、年収を上げたいのであれば新たな行動を起こすしかないでしょう。
 
30代前半は市場価値が高いため、転職のタイミングとしては適切です。また、副業や投資に取り組み、現在の職場で働きながら年収アップを目指す方法もあります。いずれにしても、早めに始めることが重要です。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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