更新日: 2024.10.10 働き方
「リスキリング」は効果的? 行った人の過半数が本業・副業とも収入アップ!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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政府もリスキリング支援に取り組んでいく
2022年11月、岸田総理は第12回新しい資本主義実現会議の中で、2023年6月までに成長性のある産業への転職の機会を与える「労働移動円滑化」のための指針を取りまとめるほか、学び直しであるリスキリングの推進、構造的賃金引上げという課題に同時に取り組むと発言しています。
労働者自身が主体的にリスキリングのあり方に関与できるよう、企業が支援する体制を整え、政府が支援を行うにあたっても、個人への直接支援を強化するとしています。
政府がリスキリングを推奨している中、副業をしている人においても、リスキリングの学習プログラムに自ら参加し、スキルアップしようとしている人もいます。
そこで、株式会社クラウドワークスによる「副業×リスキリングに関する調査」の結果から、リスキリングに取り組んだ人が成果を得ているか、見ていきましょう。
リスキリングを行った人は本業・副業ともに収入アップに結びついた人が過半数
リスキリングの学習プログラムに参加して、副業の収入に変化があったか聞いたところ、54.5%が副業収入がアップしたと回答しました。
副業収入で増えた金額は年間「5万円未満」が22.2%、「5~10万円」が25.9%、「10~50万円」が31.5%、「50~100万円」が5.6%、「100万円以上」が14.8%という結果に。年間10万円以上収入アップした人が51.9%と過半数に達しました。
リスキリングに参加した結果、本業の収入に変化があったか聞いたところ、本業の収入もアップしたと回答した人が55.6%を占めました。
アップした金額は、年間「5万円未満」が18.2%、「5~10万円」が32.7%、「10~50万円」が18.2%、「50~100万円」が16.4%、「100万円以上」が14.5%となっており、本業・副業ともに良い影響を与えていることがわかりました。
リスキリングに参加した結果、働き方や環境の変化があったか尋ねたところ、「副業をした」が全体の35.4%となりました。また、「社内異動をした」が18.1%、「転職をした」が11.8%、「起業の準備をしている」が9.7%となりました。
副業している人の方が、主体的にリスキリング人取り組む傾向に
受講したプログラムを聞いたところ、「会社で用意された必須のプログラムとして受講した」が59.7%、「会社で用意された任意のプログラムに能動的に参加した」が43.8%、「会社以外の場所で能動的に無償で参加した」「会社以外の場所で能動的に有償で参加した」がいずれも22.2%となりました。
うち、「副業あり」の場合は、「会社以外の場所で能動的に有償で参加した」が26.3%であり、「副業なし」と比べて13.0%も高く、主体的に学んでいることが見て取れます。
成長性のある産業に自分の働く場をシフトし、待遇や収入をアップしていくためには、新しい技術やビジネスモデルを学び直すリスキリングが必要となります。
リスキリングを行った人は副業を始めたり、社内異動をしたりと環境に変化があらわれており、収入もアップした人が多いことがわかりました。スキルアップを図れば収入アップにもつながるため、リスキリングの学習プログラムに参加してはいかがでしょう。
出典
首相官邸 新しい資本主義実現会議
株式会社クラウドワークス 副業×リスキリングに関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部